PR

花粉症で鼻血が出るのはなぜ?原因と正しい止め方

春の窓辺でティッシュを手に、鼻を少し気にしている女性のやわらかいイラスト 花粉症

花粉症のシーズンになると鼻水やくしゃみだけでなく、急に鼻血が出て驚いた経験、ありませんか。

結論から言うと、花粉症で鼻血が出やすくなるのは、アレルギー反応で鼻の粘膜が炎症を起こし、血管が拡張してもろくなっているところに、鼻をかんだり触ったりする刺激が重なるからよ。原因さえ分かれば、止め方も予防も難しくないから安心してね。

わたしも対面販売の現場に立っていた頃、スギ花粉の時期になると「鼻をかみすぎて鼻血が出ちゃって」と話すお客さまによく出会ったの。今日は花粉症と鼻血の関係を、原因から正しい応急処置、予防のコツまでまとめて整理していくわね。

なお、わたしは医療資格を持つ専門家ではなく、生活者目線でリサーチを重ねているライターという立場よ。医学的な内容については、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が公開している一般向け情報や、各地の耳鼻咽喉科クリニックが案内している内容を参考にまとめているの。実際の診断や治療については、必ず耳鼻咽喉科の医師に相談してほしいわ。

花粉症で鼻血が出るのはなぜ?粘膜の炎症と血管が鍵になる

花粉症の時期に鼻血が増える一番の理由は、アレルギー反応による鼻粘膜の変化にあるの。

花粉が鼻の粘膜に付着すると、体はヒスタミンなどの化学物質を放出して花粉を追い出そうとする。このヒスタミンには血管を拡張させる働きがあって、鼻の中の血管がぱんぱんに膨らんでしまうのよ。血管が膨張した状態は、壁にかかる圧力が高くなっている状態でもあるから、ちょっとした刺激で簡単に破れて出血してしまうの。

さらに炎症が続くと、粘膜の表面を守っている粘液の層が薄くなり、本来なら血管を守っているバリア機能が落ちてしまう。健康な状態なら平気な程度の刺激でも、花粉症シーズンの鼻はダメージを受けやすい状態になっているというわけね。

血管が拡張すると鼻づまりも強くなるから、息苦しさから無意識に鼻を触ったり、強くかんだりしてしまいがちなの。この「かゆみ・つまり→触る・かむ」という悪循環が、鼻血をさらに誘発してしまうのよ。この炎症のメカニズムを知っておくだけで、「なぜ今日は鼻血が出たんだろう」と原因を振り返りやすくなると思うわ。


花粉症の鼻血はどこから出る?多くはキーゼルバッハ部位が原因

「鼻血が出た」と聞くと大量出血をイメージしがちだけど、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の一般向け解説によると、鼻血の多くは、鼻の入り口から1〜2cmほどの場所にある「キーゼルバッハ部位」という一箇所から起きているとされているの。

ここは鼻中隔(左右の鼻を仕切る壁)の前方にあって、細い静脈と毛細血管が集中していて、しかも粘膜がとても薄い場所。指で軽く触れるだけで感じ取れるくらい表面に近いところに血管が集まっているから、花粉症で炎症が起きているとすぐに傷ついて出血してしまうの。

裏を返せば、キーゼルバッハ部位からの出血だとわかっていれば、正しい圧迫でほとんどの鼻血は止められるということ。この後の止血の章で詳しく説明するけれど、まずは「鼻血の多くはこの一箇所が原因」と知っておくだけで、慌てずに対処できるようになるはずよ。

なお、鼻血の相談件数は花粉の飛散量とも関係していると考えられていて、環境省が公表している花粉観測システム「はなこさん」のデータでも、スギやヒノキの花粉が多く飛ぶ2月から4月にかけて飛散量のピークを迎える地域が多いことが示されているの。花粉症の症状そのものが重い人ほど、鼻粘膜の炎症も強く出やすいから、鼻血のリスクも比例して高くなると考えられているわ。


こんな人は要注意、花粉症の鼻血が重くなりやすい人の特徴

花粉症による鼻血は誰にでも起こり得るものだけど、次のような方は特に注意しておきたいの。

  • 子ども:鼻のかゆみを我慢できずに指でいじってしまい、粘膜を直接傷つけやすい
  • 高齢の方:加齢で血管壁がもろくなっていて、止血にも時間がかかりやすい
  • 高血圧の方:血管内の圧力が高いぶん、出血した際の量が多くなりやすい
  • 抗凝固薬・抗血小板薬を服用中の方:血液が固まりにくく、止血に時間がかかる

特に、ワルファリンやアスピリン、あるいは新しいタイプの抗凝固薬を服用している方は、脳梗塞や心筋梗塞の予防のために薬を続けているケースが多いはず。花粉症の治療を始める前に、内科の主治医にも一言相談しておくと安心ね。

※画像はAIによるイメージ

高血圧や血液の病気(血小板減少症や白血病など)がある方の場合、花粉症シーズンに鼻血が増えたことがきっかけで、もともとの病状の変化に気づくこともあるの。「花粉症だから仕方ない」と決めつけず、頻度や量がいつもと違うと感じたら早めに相談してほしいわ。


花粉症で鼻血が出たときの正しい止め方は?

いざ鼻血が出たとき、慌てて仰向けに寝転んでしまう人が本当に多いのだけど、これは実は逆効果。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会などが案内している基本の止血手順を知っておくだけで、止まるまでの時間がぐっと短くなるのよ。

1. 椅子やソファに腰かけて、頭をほんの少しだけ前に傾ける
2. 親指と人差し指で、鼻の柔らかい部分(小鼻全体)をしっかりつまむ
3. そのまま5〜10分ほど、指を離さずに圧迫し続ける
4. 余裕があれば、濡れタオルや保冷剤を鼻の付け根や首の後ろに当てる
5. 時間が経ったらゆっくり指を離し、出血が止まっているか確認する

ここで大事なのは、鼻の硬い骨の部分ではなく、柔らかい「小鼻」をつまむこと。鼻血の多くはキーゼルバッハ部位という柔らかい部分から出ているから、骨をいくら押さえても止血効果はないの。

逆にやってはいけないのが、上を向く・仰向けに寝る・首の後ろを叩く・鼻の中を頻繁に確認する、といった行動よ。上を向くと血液がのどに流れ込んで、気分が悪くなったり、飲み込んだ血液で吐き気を催したりすることがあるの。首を叩くのは昔からの言い伝えだけど、医学的な根拠は確認されていないとされているから、圧迫に専念したほうが確実ね。

ティッシュを鼻に詰める場合も、抜くときにかさぶたを一緒に剥がして再出血させてしまうことがあるから、詰めるならコットンのほうが扱いやすいと言われているわ。基本はあくまで「小鼻をしっかり圧迫し続けること」が一番の近道よ。


花粉症治療薬と鼻血の関係、点鼻ステロイドは大丈夫?

花粉症の治療で処方されることが多い点鼻ステロイド薬は、鼻粘膜の炎症そのものを抑える薬だから、正しく使えばむしろ鼻血の予防につながるの。炎症が落ち着けば血管も安定して、出血しにくい状態に近づくというわけね。

ただし、使い方には少しコツがいるの。スプレーする向きを間違えて、鼻の真ん中にある壁(鼻中隔)に直接吹きかけてしまうと、その部分の粘膜を傷つけて逆に鼻血の原因になってしまうことがあるのよ。正しくは、鼻の穴をやや外側に向けて、鼻の外側の壁に沿うようにスプレーするのがポイントよ。処方時に薬剤師や医師からも使用方法の説明があるはずだから、不安な場合はその場で確認しておくと確実ね。

抗ヒスタミン薬はかゆみやくしゃみを抑える内服薬で、鼻血への直接的な影響はほとんどないとされているの。むしろかゆみが治まることで鼻を触る回数が減り、間接的に鼻血予防につながるとも言えるわね。

一方で、市販の血管収縮性の点鼻薬を長期間使い続けるのはおすすめできないの。即効性はあるけれど、連用すると「薬剤性鼻炎」という状態を招いて、かえって粘膜が腫れて出血しやすくなることがあるから、使用は短期間にとどめておきたいところよ。薬の使い方に迷ったときは、自己判断せず処方元に確認するのが一番安心だと思うわ。


花粉症の鼻血を防ぐ日常ケアと予防のコツ

鼻血を繰り返さないためには、花粉そのものへの対策と、鼻粘膜のうるおいを保つケアの両方が欠かせないの。

※画像はAIによるイメージ

まず室内の湿度は50〜60%を目安にキープするのがベスト。暖房を使う季節は空気がとても乾燥しやすく、湿度が30%近くまで下がることもあるから、加湿器を使ったり、濡れタオルを干したりして粘膜が乾かないようにしてあげてね。

外出時のマスク着用も基本の対策のひとつ。花粉の吸い込みを減らすだけでなく、鼻まわりの湿度を保つ効果もあるから、就寝中の口呼吸による乾燥を防ぐためにも夜のマスクは意外と侮れないのよ。

  • 帰宅後はすぐに洗顔・うがい、できれば鼻うがいもプラス
  • 洗濯物は室内干しにして花粉を家に持ち込まない
  • 空気清浄機はHEPAフィルター搭載のものを選ぶ
  • 鼻をかむときは片方ずつ、口を軽く開けて優しく

正しい鼻のかみ方も地味だけど大切なポイントよ。両方の鼻を同時に強くかむと、鼻の中の圧力が一気に上がって、もろくなった血管が破れやすくなるの。片方ずつ、力を入れすぎずに数回に分けてかむクセをつけるだけで、鼻血の頻度はかなり変わってくるはずよ。

花粉の飛散予測は毎年、環境省や民間の気象情報サービスが2〜3月にかけて発表しているから、ピーク時期が近づいたら早めにマスクや加湿の対策を強化しておくのがおすすめよ。


鼻血が止まらない、繰り返す時の受診目安は?

花粉症による鼻血のほとんどは心配のいらないものだけど、中には注意が必要な「危険な鼻血」も存在するの。

正しい方法で圧迫しても5分から10分以上出血が止まらない場合や、真っ赤な鮮血が勢いよく流れ続けて止血できない場合は、鼻の奥にある動脈など、キーゼルバッハ部位とは違う場所からの出血が疑われるわ。特に高血圧の方はこうした動脈性の出血を起こしやすいと言われているの。

以下のような場合は、自己判断で様子を見ずに耳鼻咽喉科を受診することをおすすめするわ。

  • 正しい圧迫を続けても5分以上血が止まらない
  • 毎日、あるいは1日おきなど短期間に何度も繰り返す
  • 歯ぐきなど鼻以外の場所からも出血している
  • 発熱や顔色の悪さを伴っている
  • 血が鼻水に混じった状態がずっと続いている

肝臓の病気や血小板が減る病気、腎不全などが背景にある鼻血は、大量出血というよりも、じわじわとした出血が長く続くのが特徴と言われているの。また「オスラー病」という遺伝性の血管の病気でも鼻血を繰り返しやすいことが知られているわ。こうした病気が隠れていないかは、耳鼻咽喉科での視診やファイバースコープ検査で確認してもらうのが確実よ。数値や症状の目安はあくまで一般的な傾向だから、少しでも「いつもと違う」と感じたら、迷わず専門医に相談してほしいわ。


考察、花粉症シーズンの鼻血とどう付き合うか

ここからは、リサーチャーとしてのわたし自身の考えを少し話させてね。

花粉症の鼻血というと「よくあること」で片づけられがちだけど、個人的にはもう少し丁寧に扱ってほしいテーマだと感じているの。というのも、鼻血そのものは軽症でも、その裏にある「粘膜の炎症がどれだけ進んでいるか」というサインを見逃してしまうと、鼻づまりや睡眠の質の低下といった、生活全体への影響が積み重なっていくと思うから。

特に印象的なのは、鼻血の応急処置に関する誤解が今もかなり根強く残っていること。上を向く、首を叩く、鼻を強く冷やす、といった対処法は昔から語り継がれているけれど、医学的な根拠が乏しいとされているものが多いの。正しい知識がアップデートされないまま家庭内で受け継がれてしまうのは、もったいないなと筆者としては感じているわ。

もうひとつ、わたしがこの記事で特に伝えたかったのは「薬の使い方一つで鼻血のリスクが変わる」という点。点鼻ステロイドは正しく使えば炎症を抑えて鼻血を減らす味方になる一方で、噴射の向きを誤ると逆に粘膜を傷つけてしまう。同じ薬でも使い方次第で結果が正反対になり得るというのは、意外と知られていない事実だと思うの。花粉症の治療を「なんとなく」続けている方は、この機会に使用方法を一度見直してみる価値があるはずよ。

今後の見通しとしては、花粉の飛散量は年によって変動があるものの、暖冬傾向が続けば飛散開始が早まったり、飛散期間が長引いたりする可能性も指摘されているの。花粉症そのもののシーズンが長くなれば、それだけ鼻粘膜が炎症にさらされる期間も延びることになるから、早め早めの対策の重要性は今後さらに増していくと考えられるわね。

なお、この記事はあくまで一般的な情報整理であって、医師による診断や治療方針の代わりにはならないの。気になる症状があるときは、この記事を参考にしつつも、最終的な判断は必ず耳鼻咽喉科の医師に委ねてほしいわ。


まとめ

花粉症で鼻血が出やすくなるのは、アレルギー反応による鼻粘膜の炎症と血管の拡張が土台にあり、そこに鼻をかむ・触るといった刺激が重なることが主な原因だったわね。

鼻血の多くはキーゼルバッハ部位という浅い場所からのもので、椅子に座って頭を軽く前に傾け、小鼻をしっかり5〜10分圧迫すればほとんどの場合は止まるの。加湿やマスク、正しい鼻のかみ方といった日常ケアを続けることで、繰り返す鼻血もかなり防げるはずよ。

一方で、圧迫しても止まらない、頻繁に繰り返す、他の部位からも出血しているといったサインがあるときは、迷わず耳鼻咽喉科を受診してね。正しい知識を持っておくだけで、花粉症シーズンをもう少し安心して過ごせるようになると思うわ。


よくある質問

花粉症の鼻血は片方だけ出ることが多いですか?

多くの場合、鼻をよくかむ側や触るクセがある側の鼻から出血しやすい傾向があるの。ただし両方から出ることもあるから、片方だけだから軽い・重いと単純に判断するのは避けたほうがいいわね。

鼻血が出たらすぐ横になって休んだほうがいいですか?

いいえ、横になったり仰向けで寝転んだりするのはおすすめできないの。血液がのどに流れ込みやすくなるから、椅子やソファに座った姿勢で頭を軽く前に傾けるのが正しい対処よ。

花粉症の薬を使い始めてから鼻血が増えた気がします、薬をやめてもいいですか?

自己判断で薬を中止するのは避けて、処方してもらった医師に相談してね。点鼻薬の使い方が合っていない可能性もあるから、使用方法の見直しだけで改善することも多いの。