「パパが抱っこしても全然泣き止まない」「対処法を知りたいのに、原因ばかり調べても解決しない」——結論からいうと、これは母親への強い愛着形成とスキンシップの絶対量の差が原因で、パパが嫌われているわけではないの。そして、原因が分かれば対処法もちゃんとあるわ。
夜中に子どもが泣いて、パパが一生懸命あやしても全然ダメ。結局ママが抱っこすると、あっという間に泣き止む。そんな経験、覚えがある人は多いんじゃないかしら。
わたしも対面販売の仕事をしていた頃、お客さまから「主人があやしても泣き止まなくて、結局わたしが起きる羽目になる」というお悩みをよく耳にしたわ。パパも決してサボっているわけじゃない。むしろ協力したい気持ちがあるからこそ、拒否されると余計に落ち込んでしまうのよね。
でも安心して。これはパパのせいでも、赤ちゃんがパパを嫌っているわけでもないの。今日はその理由と、パパでも対応できるようになる具体的な対処法まで、じっくり紐解いていくわね。
夜泣きでパパが泣き止まないのはなぜ?母親への愛着が最大の理由
結論からいうと、赤ちゃんが母親を求めるのは「安全基地」としての愛着が強いから。パパへの拒否反応ではなく、自然な発達現象なのよ。
この「安全基地」という考え方は、イギリスの精神科医ジョン・ボウルビィが提唱した愛着理論(アタッチメント理論)に基づくものよ。特定の養育者との継続的な触れ合いを通じて、赤ちゃんは「困った時に必ず守ってくれる存在」を心の中に作っていくの。
日本の育児支援の現場でも、生後6〜9ヶ月頃から人見知りや分離不安が見られ始めることは広く知られているわ。自分と母親が別の存在だと認識し始めて、離れることに強い不安を感じるようになる時期ね。
夜中に目が覚めて、いつもそばにいるはずの母親の姿が見えない。それだけで赤ちゃんは激しく泣いて呼ぶことがあるわ。
授乳をしている場合は、さらに結びつきが強まるの。母乳は栄養補給だけじゃなく、肌と肌が触れ合うスキンシップそのもの。
吸うという行為自体に安心効果があるから、「泣いたらママに授乳してもらえば落ち着く」というパターンが自然にできあがっていくのよ。
母乳の匂いも見逃せないポイントね。赤ちゃんは母親の匂いをしっかり覚えていて、抱っこされただけでその匂いを感じ取り、安心するの。
ミルク育児の場合でも、授乳を主に母親が担当していれば、同じような結びつきが生まれるわ。
日常的におむつ替えや食事、寝かしつけを担っているのが母親なら、赤ちゃんにとって母親は「困った時に必ず助けてくれる人」という認識になる。これが夜泣きの時にママを呼ぶ、一番の理由なの。
パパだと泣き止まない・拒否される具体的な理由とは
パパが夜泣きに対応しても泣き止まないのは、日中の関わりの少なさ、寝かしつけ経験の不足、そして匂いや抱き方への不慣れという3つの要因が重なっているからよ。
日中のスキンシップが足りていない
多くの家庭では、日中の育児を主に母親が担っているケースが多いわ。パパが仕事で不在の時間が長いと、どうしても赤ちゃんとの関わる絶対量が少なくなってしまう。
朝の準備、授乳、おむつ替え、遊び、離乳食……こうした日常のケアを母親が中心に行っていると、赤ちゃんにとって母親は「いつもそばにいる人」になる一方で、パパは「たまに会う人」という位置づけになりがちなの。
抱っこや添い寝といった肌が触れ合う時間が少ないと、パパの体温や匂い、抱き心地に慣れる機会自体が不足してしまうのよね。これは意欲の問題じゃなくて、純粋に接触時間の差なの。
寝かしつけの経験が少ない
夜泣き対応で一番求められるのは、実は寝かしつけのスキルなのよ。普段から寝かしつけを担当していないパパは、このスキルがどうしても不足しがちになるわ。
抱っこの仕方、揺らし方、声のかけ方、タイミング——こうしたコツは毎日繰り返すことで自然と身についていくもの。
赤ちゃんの側も、ママの寝かしつけパターンに慣れているから、いつもと違う抱き方や揺らし方をされると違和感を覚えて、余計に泣いてしまうことがあるの。

声の大きさやトーンも意外と影響するわ。ママは優しく低めの声で話しかけることが多いけど、パパの声はどうしても大きめ・高めに聞こえやすく、興奮させてしまうこともあるのよね。
授乳で寝かしつけている場合は、パパも赤ちゃんも「授乳なしで寝かしつける方法」自体を知らないから、対応がより難しくなるわ。
匂い・抱き方・体格の違いに赤ちゃんが敏感
赤ちゃんは匂いにとても敏感なの。母親の匂いは生まれた時から嗅ぎ慣れていて、安心感と直結しているわ。パパの匂いに慣れていないと、それだけで違和感を感じて泣いてしまうことがあるの。
抱き方の違いも大きな要因ね。母親は何度も抱っこしているうちに、赤ちゃんにとって心地よい抱き方を自然と身につけていくもの。パパの抱き方に慣れていないと、赤ちゃんは不安定に感じて泣いてしまうことがあるわ。
体格の違いも関係しているの。パパの体は母親より大きく、硬めなことが多いから、赤ちゃんが慣れている柔らかい感触とは違って、それが違和感の材料になることも。
心拍のリズムについては、赤ちゃんが胎内で聞き慣れた母親のものに安心感を覚えやすいと言われているわ。これはわたし自身の解釈も含むけれど、慣れ親しんだリズムほど安心材料になりやすい、という自然な流れとして捉えてもらえるといいと思うの。
パパでも夜泣きに対応できるようになる対処法
パパが泣き止ませられるようになるには、日中のスキンシップを増やし、寝かしつけに段階的に関わり、ママ不在の時間を作ることがポイントよ。焦らず、順を追って取り組むことが何より大切なの。
日中の関わりを地道に増やす
まずは日中のスキンシップから始めましょう。機嫌のいい時に抱っこの回数を増やして、パパの匂いや抱き心地に慣れさせていくの。最初は短時間でも構わないから、少しずつ長くしていくといいわ。
高い高いをする、膝の上に座らせる、お腹の上に乗せるなど、体を使った遊びも効果的よ。楽しい経験とパパの存在を結びつけることができるの。
おむつ替えや着替え、お風呂といった日常ケアに関わることも、赤ちゃんが「パパは世話をしてくれる人」と認識するきっかけになるわ。
寝かしつけには段階を踏んで参加する
いきなり夜泣き対応を任されても、パパも赤ちゃんも戸惑ってしまうもの。まずはお風呂やパジャマへの着替えなど、寝る前のルーティンから参加してみて。
次の段階として、ママが寝かしつける横で見守りながら、やり方を観察してみましょう。少しずつ関与を増やして、ママが抱っこ・パパが背中をトントンする、といった協力プレーから始めるのがおすすめよ。
週末の昼寝から挑戦するのも一つの手ね。夜より心理的なプレッシャーが少なく、うまくいかなくても翌日に響きにくいから。昼寝で成功体験を積んでから、夜に挑戦していくといいわ。
「パパと二人きり」の時間を意図的に作る
ママがそばにいると、赤ちゃんはどうしてもママに頼ってしまうもの。休日にママに外出してもらって、パパと赤ちゃんだけで過ごす時間を作るのも効果的よ。
最初は1〜2時間程度から始めて、徐々に時間を延ばしていくの。その間はおむつ替えから遊び、昼寝の寝かしつけまで、パパが全て担当するわ。

最初は泣かれることもあるけれど、それも大切な経験。「ママがいなくてもパパがいる」ということを赤ちゃんが学ぶきっかけになるの。
ここで重要なのは、ママが「様子を見に行く」「途中で帰ってくる」をしないこと。中途半端に関与すると、赤ちゃんはママを求め続けてしまうから、思い切って任せることが結果的にパパの自信にもつながるわ。
夜泣き対応の役割分担でママの負担も軽くする対処法
「週に1〜2日はパパが完全担当」という明確なルールを決めることで、ママの睡眠を確保しながら、パパも実践を通じて慣れていくことができるわ。
パパ担当の日を事前に固定しておくのがコツよ。「今日は疲れてるからお願い」という曖昧な決め方じゃなく、「月曜と木曜はパパの日」とあらかじめ決めておくことで、お互い心の準備ができるの。
担当日は、朝までの夜泣き対応を最後まで責任を持って行うことが大切。途中でママが手を出してしまうと、赤ちゃんは「泣き続ければママが来てくれる」と学習してしまい、せっかくの取り組みが振り出しに戻ってしまうわ。
ママが別室で寝る、耳栓を使うといった工夫も有効ね。物理的に距離を取ることで、ママも安心して深く眠れるようになるの。

パパが拒否されても焦らなくていい理由——考察
ここまでの内容を踏まえて、わたしなりの見方を伝えさせてね。パパが夜泣きに対応できないことを、多くの家庭で「パパの能力不足」や「愛情不足」のように捉えてしまいがちだけど、これは大きな誤解だと個人的には感じているの。
赤ちゃんが求めているのは「特定の人」というより「いつもの安心パターン」なのよね。匂い、抱き方、声のトーン、これら全てが積み重なって「安心できる感覚」を作っているから、その経験値の差がそのまま「泣き止む・泣き止まない」の差になって表れているだけ。パパの存在価値とは全く別の話だと筆者としては考えているわ。
もう一つ大事な視点は、この状況を「ママだけが頑張る」ものにしないこと。夜泣き対応が母親に偏ったまま何年も続くと、母親の心身の負担が積み重なりやすいことは育児支援の現場でもたびたび語られているの。あくまでわたし個人が現場の声から感じてきた印象であって、断定できる統計を示すものではないけれど、だからこそパパが早い段階から寝かしつけの経験値を積んでおくことは、赤ちゃんのためだけじゃなく、家族全体の持続可能性のためでもあると思うのよ。
今後の見通しとしては、赤ちゃんの成長とともに夜泣き自体が落ち着いてくること、そしてパパの経験値も比例して積み上がっていくことを考えると、今の「拒否される時期」はあくまで通過点。個人的な感覚にはなるけれど、焦らず段階を踏めば、数ヶ月単位で状況は変わっていくケースが多いと感じているわ。
まとめ
パパがあやしても夜泣きが止まらないのは、母親への強い愛着形成、授乳による特別な結びつき、そして日常的な安心感の積み重ねが理由であって、パパが嫌われているわけではないの。
日中のスキンシップを増やし、寝かしつけに段階的に関わり、ママ不在の時間を意図的に作ることで、パパでも対応できるようになっていくわ。明確な役割分担でママの負担を軽くしながら、家族みんなで乗り越えていきましょうね。
よくある質問
パパがあやしても泣き止まないのは、パパのことが嫌いだから?
いいえ、嫌いだからではないの。母親への強い愛着形成や、日中の関わり・スキンシップの経験値の差が主な理由よ。慣れの問題であって、パパへの拒否感情ではないわ。
パパが夜泣きに対応できるようになるまで、どのくらいかかる?
個人差は大きいけれど、日中のスキンシップや段階的な寝かしつけへの参加を続けることで、数週間から数ヶ月かけて徐々に対応できるようになっていくケースが多いわ。焦らず継続することが大切ね。
パパが寝かしつけをする時、ママは何をすればいい?
「様子を見に行く」「途中で交代する」ことは控えて、完全に任せることが重要よ。ママが別室で過ごしたり耳栓を使ったりして距離を取ることで、パパも赤ちゃんも二人だけで向き合う経験を積むことができるわ。


