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夜泣きは「ママじゃないと泣き止まない」のはなぜ?背景と対処法

夜中に泣く赤ちゃんをママが抱っこし、隣でパパが心配そうに見守っている寝室の風景 夜泣き

夜中にこどもが泣き出すたび、パパが抱っこしても泣き止まず、結局ママが呼ばれる。

この現象がなぜ起こるかというと、母親への強い愛着形成と、日中のスキンシップ量の差が主な原因なの。

パパが嫌われているわけじゃなくて、こどもとの「経験値」の差にすぎないから、順を追って埋めていけば必ず変わっていくわ。

パパだと泣き止まないのはなぜ?愛着形成の差がカギ

こどもがパパの抱っこで泣き止まない理由は、日中どれだけ一緒に過ごしたかという「関わりの絶対量」の差にあるの。

発達心理学の分野では、こどもは生後数ヶ月から特定の養育者に強い情緒的な絆を結ぶことが知られていて、これは心理学者ボウルビィが提唱した「愛着理論」がベースになっているといわれているわ。誰と最も長く安心できる時間を過ごしたかによって、その相手が「第一の愛着対象」になりやすいの。

多くの家庭では、日中の授乳やおむつ替え、離乳食、寝かしつけといったケアを母親が中心に担っているわよね。パパが仕事で不在の時間が長いと、こどもとの関わりがどうしても短くなってしまうの。

わたし自身、対面販売の現場でたくさんの育児中のお客さまと接してきたけれど、「パパに懐かない」と悩む方の多くが、パパの帰宅時間が遅く平日はほぼ関われていない家庭だったの。関わる絶対時間が少なければ、愛着形成が緩やかになるのは自然なことだと感じているわ。

特に生後6〜8ヶ月頃には分離不安が芽生える時期。母親が自分とは別の存在だと認識し始めて、離れることへの不安を強く感じるようになるの。夜中に目が覚めて母親の姿が見えないと激しく泣くのは、この分離不安のあらわれね。

この現象は、里親支援を行う日本こども支援協会の資料によると「パパ見知り」とも呼ばれていて、生後3〜4ヶ月頃から赤ちゃんは母親とそれ以外の人を視覚的に区別できるようになり、生後6ヶ月頃には「母親じゃないとダメ」という反応が強まって、生後8ヶ月頃にピークを迎えるとされているわ。パパ見知りはおよそ6〜8ヶ月頃から1歳半頃まで続くケースが多いそうよ。

つまりパパを拒む反応は、こどもの認知能力が育っている証しでもあるということ。成長の一過程だと捉えると、少し気持ちが軽くなるんじゃないかしら。


授乳・匂い・寝かしつけの経験差が影響する理由

授乳をしている場合は、ママとの結びつきがさらに特別になるわ。母乳は栄養補給だけじゃなく、「吸う」という行為そのものがこどもを安心させる働きを持っているといわれているの。

空腹が原因じゃなくても授乳で落ち着くことがあるのは、この安心作用によるものね。この経験が積み重なって「泣いたらママに授乳してもらう」というパターンができあがるの。

匂いへの慣れの差も見逃せない要素よ。こどもの嗅覚は早い時期から発達していて、生まれた瞬間から嗅ぎ慣れている母親の匂いに安心感を覚えやすいと考えられているわ。父親の匂いに触れる機会が少ないと、それだけで違和感を感じてしまうことがあるの。

声のトーンについても、一般的に男性の声は女性より低く大きい傾向があるため、小さなこどもにはやや刺激が強く感じられることがあると考えられているわ。ただしこれは体格や声質の個人差も大きく、必ずしも全てのパパに当てはまるわけではない点は付け加えておきたいわね。

※画像はAIによるイメージ

寝かしつけの経験不足も大きな要因ね。抱っこの仕方、揺らし方、声のかけ方など、寝かしつけには様々なコツがあって、毎日やっているママは自然と身についているけれど、経験が少ないパパは手探りになりがちなの。

こどもも、ママの寝かしつけパターンに慣れているわ。いつもと違う抱き方や揺らし方をされると違和感を覚えて、余計に泣いてしまうこともあるの。こうして見ると、パパが泣き止ませられないのは能力の問題ではなく、積み重ねた経験の差にすぎないことが分かるでしょう。ここが分かれば、あとは時間をかけて埋めていくだけなの。


パパでも対応できるようになる3つのステップ

焦らず段階を踏むことで、パパでも夜泣き対応ができるようになるわ。わたしが現場の声から見て効果的だと感じるのは、次の3ステップよ。

  • 日中のスキンシップを増やす
  • 寝かしつけに段階的に関わる
  • ママ不在の時間を意図的に作る

まずは日中の関わりを増やすことから。朝起きてすぐ、仕事から帰ってきた時、休日など、こどもと触れ合う機会を積極的に作りましょう。抱っこの回数を増やして、パパの匂いや抱き心地に慣れさせていくの。最初は短時間でも、徐々に長くしていけば十分よ。

寝かしつけには段階的に関わっていくのがコツ。いきなり夜泣き対応を任されても、パパもこどもも困惑してしまうから。

まずは寝る前のルーティン——お風呂、パジャマへの着替え、歯磨きなど——に参加することから始めるの。次に、ママが寝かしつける横で見守り、方法を観察して学ぶ段階に進むわ。そして少しずつ関与を増やしていく。ママが抱っこしてパパが背中をトントンする、パパが絵本を読んでママが抱っこするなど、協力しながら進めるといいわね。

週末の昼寝から始めるのもおすすめよ。夜よりプレッシャーが少なく、失敗しても翌日に響かないから、パパの「慣れる」ハードルを下げられるの。

最終的には、ママ不在の状態でパパだけで寝かしつけられるようになることを目指すの。休日にママに外出してもらい、パパとこどもで留守番する時間を作るのも効果的ね。最初は1〜2時間からで十分よ。

その間、パパが全てのケアを担当するの。最初は泣かれることもあるけれど、それも大切な経験。こどもも「ママがいなくてもパパがいる」ことを学んで、パパへの信頼が深まっていくわ。

ここで大事なのは、ママも完全に任せること。「様子を見に行く」「途中で帰る」では、こどもはママを求め続けてしまうから、思い切って任せる勇気も必要なのよ。共働き家庭が増えている今、この「任せる勇気」こそが家庭全体の育児力を底上げする鍵だと、わたしは感じているわ。


ママの負担を軽減する役割分担と交代制

パパが対応に慣れるまでの間も、ママの負担を減らす工夫は欠かせないわ。週に1〜2日、完全にパパが夜泣き対応を担当する日を明確に決めることがおすすめよ。

「今夜は完全にパパの担当」とはっきりさせることで、ママは安心して眠れるの。最初はこどもが泣き止まず、結局ママが起きてしまうこともあるかもしれないけれど、それでは意味がないから、パパが最後まで対応することが重要ね。

パパ担当の日は、ママは別室で寝ることもおすすめ。同じ部屋にいると泣き声が聞こえてつい手を出したくなってしまうから、物理的に距離を取ることで深く眠れるようになるわ。

交代制のルールを作ることも効果的よ。「月・水・金はママ、火・木・土はパパ」のように明確に決め、紙に書いて貼っておくの。口約束だけだと忘れたり揉めたりしやすいから、可視化して責任を明確にするのがコツね。対面販売の現場でも、役割や当番が曖昧なチームほど不満がたまりやすかった経験があるから、家庭でも同じことが言えると思うわ。

もちろん、高熱や怪我など明らかに異常がある場合は担当日でもママが対応するといった例外ルールも決めておくと安心よ。

※画像はAIによるイメージ

夜泣き自体を減らす生活リズムの工夫

パパが対応できるようになることに加えて、夜泣き自体が減れば家族全員の負担が軽くなるわよね。ここでは要点だけ簡潔に触れておくわ。

  • 毎日同じ時間に起きて日光を浴びる(朝7時前後が目安)
  • 寝る前30分〜1時間、同じ流れのルーティンを行う
  • 室温20〜22度・湿度50〜60%を目安に整える
  • 就寝1時間前からは画面を避ける
  • 日中は体を動かし、夕方以降は静かな遊びに切り替える

なお、夜泣きの原因そのものは医学的に完全に解明されているわけではなく、睡眠サイクルの未成熟や生活環境の変化、日中の刺激やストレスなどが関わっていると考えられているの。夜泣きは一般的に生後6ヶ月頃から1歳半頃が最もひどくなる時期とされ、2歳頃には睡眠サイクルの安定とともに落ち着いていくことが多いといわれているわ。

こうした生活リズムの工夫は、パパの慣れを促す取り組みと並行して続けることで、夜泣き対応そのものの回数を減らす効果も期待できると、わたしは考えているの。


夜泣きへの対応で気をつけたいこと

夜泣きが続くと「泣かせておけばいい」と考えたくなる瞬間もあるかもしれないけれど、こどもにとって泣くことは大切なコミュニケーション手段。空腹、おむつの不快感、暑さ寒さなど、考えられる原因をまず探ることが基本とされているわ。

泣き出した瞬間にすぐ抱き上げるのではなく、少し間を置いて様子を見るという関わり方を取り入れている家庭もあるようね。これが全ての家庭に当てはまる正解というわけではないけれど、パパが夜泣き対応に慣れていく過程では、選択肢の一つとして意識してみる価値はあると思うわ。

育児の負担がママに偏りすぎると、疲れやすさ・イライラ・眠れないといった心身の不調につながることもあるといわれているの。夜泣き対応をパパと分担することは、こども自身がパパにも慣れていくためだけでなく、ママの心身の健康を守るためにも大切な取り組みだと、わたしは感じているわ。


考察:夜泣きの「ママ問題」は家族の関係づくりのチャンス

ここからは、わたしなりの見立てをお伝えするわね。

夜泣きで「ママじゃないと泣き止まない」という状況は、多くの家庭が通る道でありながら、意外と「パパの問題」として片付けられがちだと感じているの。でも実際には、これは家族全体の育児の関わり方を映し出す鏡のようなものだと、わたしは考えているわ。

対面販売の仕事をしていた頃、疲れ切った表情のお客さまとよく接してきたけれど、育児中の家庭でいちばん疲弊しているのは、たいてい「一人で抱え込んでいる人」だったの。夜泣き対応も同じで、ママ一人が背負い続ける構造そのものを見直すことが、実は根本的な解決につながるんじゃないかしら。

パパが夜泣き対応に慣れていく過程は、単に「泣き止ませられるようになる」ことがゴールではなく、こどもとパパの間に新しい信頼関係が育っていくプロセスだと捉えるといいと思うの。最初は泣かれてばかりでも、数ヶ月かけて少しずつ「パパでも大丈夫」に変わっていく——その変化こそが、家族の土台を強くしていくのだと感じているわ。

また、役割分担を「なんとなく」ではなく紙に書いて可視化する、というのは地味に見えて実はとても効果的な工夫だと思うわ。曖昧な取り決めは、忙しい毎日の中で簡単に崩れてしまうもの。明確なルールがあることで、お互いに「今日は自分の番」という心の準備ができ、無用な衝突も減っていくはずよ。

今後の見通しとしては、共働き家庭が増え続ける中で、夜泣き対応を含めた育児の分担はますます「当たり前」になっていくと予想しているわ。パパの育児参加が早い時期から進む家庭ほど、パパ見知りや夜泣きでの「ママ限定」現象が起こりにくい傾向があるとされているから、生後まもない時期からの関わりが今後さらに重視されていくのではないかしら。個人的には、この「パパだと泣き止まない」問題を通じて、家庭ごとの育児分担のあり方を見直すきっかけになれば、と願っているわ。


まとめ

夜泣きで「ママじゃないと泣き止まない」のは、母親への強い愛着形成と、日中のスキンシップ・寝かしつけの経験差が主な理由よ。

パパが泣き止ませられないのは嫌われているからではなく、関わってきた絶対量の差にすぎないの。

日中のスキンシップを増やし、寝かしつけに段階的に関わり、ママ不在の時間を意図的に作ることで、パパでも徐々に対応できるようになっていくわ。

明確な役割分担と交代制でママの負担を軽減しながら、生活リズムや入眠環境を整えて夜泣き自体を減らす工夫も並行して続けていきましょう。

時間はかかるけれど、焦らず続ければ、パパも必ず頼れる存在になっていくはずよ。家族みんなで、この時期を協力して乗り越えていきましょうね。


よくある質問

夜泣きはいつ頃から始まり、いつ頃終わりますか?

一般的に夜泣きは新生児期を過ぎた生後3ヶ月頃以降に見られ始め、生後6ヶ月〜1歳半頃に最もひどくなる傾向があるといわれているわ。多くの場合、2歳を過ぎる頃には睡眠サイクルが安定してきて、自然と落ち着いていくことが多いとされているの。

パパ見知りと夜泣きは同じものですか?

パパ見知りは、赤ちゃんが父親に対して人見知りをする現象で、夜泣きとは別の言葉だけれど、背景にある「母親への強い安心感」という要因は共通しているの。日本こども支援協会の資料によれば、パパ見知りはおよそ生後6〜8ヶ月頃から1歳半頃まで続くケースが多いといわれているわ。

夜泣きで泣いている赤ちゃんは放っておいても大丈夫ですか?

放置し続けることは避けたほうがよいとされているわ。まずは空腹やおむつの不快感など、考えられる原因を探ることが基本。心配な場合や長引く場合は、自己判断せずかかりつけの小児科に相談してみてね。