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花粉症による喉の痛みを解説|原因・対処法・受診の目安

春の窓辺で喉を気にする女性、花粉が舞う様子 花粉症

花粉症で喉が痛い、イガイガする——その原因は主に「花粉そのものの刺激」「口呼吸による乾燥」「後鼻漏(こうびろう)による刺激」の3つに整理できるのよ。

これに加えて、喉の粘膜自体がアレルギー反応を起こす「咽頭アレルギー」が関わっているケースもあるわ。

風邪や新型コロナとの見分け方、今すぐできる対処法、受診の目安まで、まとめて分かりやすく解説していくわね。

花粉症で喉が痛いのはなぜ?主な原因を解説

花粉症によるのどの痛みは、鼻や目と同じように、のどの粘膜が花粉というアレルゲンに反応して炎症を起こすことが主な原因よ。

花粉症の相談では、鼻や目より先に「喉だけ辛い」という声を聞くことも少なくないの。耳鼻咽喉科の解説記事(医療法人しらつち耳鼻咽喉科・白土秀樹先生によるものとされる情報)によると、花粉症でのどが痛くなる背景には、いくつかの経路があるとされているわ。

原因として挙げられているのは、次の3つね。

  • 花粉が鼻や口からの呼吸によって直接のどに入り込み、粘膜を刺激して炎症を起こすケース
  • 鼻づまりのために口呼吸になり、フィルター機能のない口からウイルスや細菌、冷たい乾いた空気がそのままのどに届いて刺激になるケース
  • 後鼻漏——鼻水の一部が鼻から出ずにのどの奥へ流れ落ちていく状態——がのどを刺激し続けるケース

さらに、鼻や口腔から入った抗原によって、のどの粘膜そのものにアレルギー反応が起こる「咽頭アレルギー」も一因とされているわ。

花粉症によるのどの症状は痛みだけでなく、口の中の乾燥(口渇)、イガイガとした異常感、せきなども伴うことが多いの。スギ花粉症の患者さんの5〜6割はせきを自覚しているという報告もあるのよ(出典元の調査年までは確認できていないけれど、複数の解説で共通して触れられている数字だわ)。

興味深いのは、スギとヒノキの両方に反応する方の場合、のどの症状はスギよりもヒノキ花粉の飛散時期のほうが強く出る傾向があるという報告があること。「もうスギは終わったのに、なぜかのどだけ辛い」と感じたら、ヒノキ花粉の影響かもしれないわね。

対面販売の仕事をしていた頃、春先になると「鼻より喉がつらい」というお客さまの声を何度も聞いたのを覚えているわ。こうして見ると、のどの痛みは花粉症の「おまけの症状」ではなく、鼻・目と並ぶれっきとした主症状のひとつだということが分かるわね。


花粉症のアレルギー性咽頭炎とは?診断の目安

医学的には、花粉症によるのどの痛みの多くは「アレルギー性咽頭炎」に分類されると考えられているわ。

厚生労働省が公表している「喉頭アレルギーの診断と治療」に関する資料では、次のような特徴が診断の目安として挙げられているの。

  • 喘鳴(ぜんめい)を伴わない3週間以上続く咳
  • 3週間以上続く咽喉頭の異常感(痰が絡む・のどの痛み・かゆみ・イガイガ)
  • アトピー素因を示す所見がある
  • 咳止めや気管支拡張薬が効かない
  • 急性喉頭炎や異物、腫瘍の所見がない
  • 抗ヒスタミン薬やステロイド薬で症状が消える、または改善する
  • 肺機能検査や胸部・副鼻腔のレントゲンに異常がない
  • 逆流性食道炎が考えにくい

つまり、「長引く」「抗ヒスタミン薬で楽になる」「他の病気の所見がない」という組み合わせが、花粉症由来ののどの痛みを見分けるひとつの手がかりになるということね。

もちろんこれは自己判断のためのチェックリストではなく、医療機関での診断に使われる基準よ。目安として知っておくと、受診の際に自分の症状を説明しやすくなるはずだわ。


花粉症の喉の痛みの症状の特徴とは?

花粉症の喉の痛みは、風邪のような「ズキズキ」「ジンジン」とした強い痛みというより、「チクチクする」「イガイガする」といった違和感・不快感が中心になりやすいのが特徴よ。

朝起きたときに症状が強く、日中は少し楽になるという日内変動を感じる方も多いわね。これは、就寝中の口呼吸や後鼻漏の影響を受けやすいためだと考えられているの。「朝起きると声がかすれていて、しばらく話しにくい」というのも、花粉症のあるあるのひとつよ。

飲み込むときに軽い痛みを感じたり、痰があまり絡まない乾いた咳が出たりすることもあるわ。花粉の飛散量が多い日や、風の強い晴れた日には症状が悪化しやすい傾向があるの。

逆に雨の日は花粉が地面に落ちるため、比較的症状が軽くなることが多いのよ。天気予報の花粉情報と自分の喉の調子を照らし合わせてみると、意外と法則性が見えてくるかもしれないわね。


花粉症の喉の痛みと風邪・新型コロナ・インフルエンザの違い

喉の痛みだけで花粉症か感染症かを完全に区別するのは難しいけれど、他の症状や季節性からある程度は推測できるわ。

特徴 花粉症 新型コロナ インフルエンザ 風邪
発熱 ほとんどない 熱っぽさが出ることがある 多い あることも
くしゃみ・鼻水・鼻づまり 多い 少ない やや多い 多い
目のかゆみ・涙目 多い 少ない 少ない 少ない
のどの痛み・せき くしゃみや鼻症状より少なめ 非常に強い 強い 多い
季節性 多くは春(秋の場合も) 少ない 冬中心 夏にも流行
持続期間 花粉が飛散している間ずっと 急性期は7〜10日 5〜10日 3〜7日

花粉症では38度を超えるような高熱が出ることは一般的ではないの。高熱が続く場合や、インフルエンザに特徴的な強い全身倦怠感・関節痛・筋肉痛がある場合は、感染症を疑ったほうがいいわね。

一方で、新型コロナウイルス感染症では、鼻づまりが目立たないのに突然、嗅覚や味覚の異常が現れることがあるのが重要なサインとされているわ。息苦しさや胸の痛みといった症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診してほしいの。

※画像はAIによるイメージ

症状の経過も判断材料になるわ。花粉症は花粉が飛んでいる期間中ずっと症状が続くのに対し、風邪は通常1〜2週間ほどで自然に軽快していくの。咳や喉の痛みが2週間以上続くなら、花粉症以外の可能性も考えて受診を検討しましょう。

筆者としては、この「発熱の有無」「持続期間」「季節性」の3点セットが、忙しい毎日の中でも自分でチェックしやすい実用的な指標だと感じているわ。


危険な喉の痛みのサインとは?見逃してはいけないケース

まれなことだけれど、喉の痛みが花粉症や風邪ではなく、緊急の治療が必要な病気のサインであることがあるの。ここは絶対に見逃してほしくないポイントよ。

例えば急性喉頭蓋炎(きゅうせいこうとうがいえん)や扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう)という病気では、呼吸困難が生じて命に関わることがあるとされているわ。また、心筋梗塞の発作時に、胸の痛みよりも喉の痛み(関連痛)として症状が強く出ることもあるといわれているの。

その他にも、甲状腺疾患、喉のがん、溶連菌感染症、カンジダ感染症(口腔カンジダ症)なども喉の痛みの原因になり得るわ。

次のような症状がある場合は、花粉症らしくないと考えて、早めに医療機関を受診してほしいの。

  • 唾を飲み込めないほどの強い喉の痛み
  • 口を開けることができない
  • 38度以上の高熱
  • 喉の痛みが日ごとに強くなる
  • 呼吸が苦しい、息切れがする
  • 耳が痛い、耳が詰まった感じが続く

これらは治療の緊急性が高い可能性があるサインとされているわ。「たかが喉の痛み」と軽く見ずに、いつもと違うと感じたら早めの受診を心がけてね。


花粉症で喉を痛める前にできる予防策

ここまでの「危険なサイン」に当てはまらない場合でも、そもそも花粉に触れる機会を減らすことが、喉を守る一番の近道よ。

花粉の飛散予測は近年、シーズン前から発表されるようになっていて、シーズン中は多くの地域で天気予報とあわせて毎日の飛散量が案内されているわ。飛散が多い時間帯、特に昼前後と夕方は、できれば外出を控えたいところね。

外出時にはマスク・メガネ・帽子の3点セットを忘れずに。帽子はツバの広いものがおすすめよ。衣服はウールなど花粉が付着しやすい素材を避けるのもポイントね。

帰宅時は玄関先で衣服をよくはたいてから室内に入り、うがいと洗顔を習慣にしましょう。

室内では窓を閉めて花粉をシャットアウトするのが基本だけれど、換気をする際は窓を開ける幅を10cm程度にし、レースのカーテンをすることで屋内への花粉の流入をおよそ4分の1に減らせるとされているわ。

床やカーテンには花粉が多数残存しているので、意識的な掃除と定期的なカーテンの洗濯も忘れずに。適度な加湿や空気清浄機の活用も、室内の花粉量を減らすのに効果的よ。


すでに喉を痛めてしまったときの対処法

予防策を取っていても喉が痛くなってしまったときは、「アレルゲンを洗い流す」「アレルゲンをこれ以上吸い込まない」ことが対処の基本になるわ。

うがいは、のどに付着したアレルゲンを洗い流すのに効果的よ。温かい塩水や緑茶・紅茶でのうがいが有効とされているの。帰宅後すぐにうがいをする習慣をつけて、顔を上に向けてのどを洗うイメージでガラガラとうがいしてみてね。

加湿器の利用も欠かせないわ。乾燥するとのどの粘膜のバリア機能が低下しやすくなり、痛みやかゆみが悪化しやすいから、室内の湿度を50〜60%程度に保つことを意識しましょう。特に就寝中は口呼吸になりやすく喉が乾燥しやすいので、寝室の加湿は重要よ。

こまめな水分補給も大切。お茶やぬるめの水、殺菌作用があるとされる生姜やはちみつを取り入れた飲み物も試してみる価値があるわ。なお、ウーロン茶は喉の保湿に必要な油分を流してしまうともいわれているの。科学的な根拠がはっきり示されているわけではないけれど、喉が乾燥しがちな時期は念のため控えめにしておくと安心かもしれないわね。

※画像はAIによるイメージ

のど飴やのどスプレーで喉を保護すること、口腔ケアで口の中を清潔に保つことも、微生物の侵入リスクを減らすのに役立つとされているの。

あわせて、睡眠不足やストレスが症状に影響することがあるため、しっかり眠ってストレスを解消すること、そしてアルコールの飲みすぎや喫煙を控えることも、のどの粘膜を正常に保つうえで重要よ。


花粉症の喉の痛みに効く薬の選び方

花粉症によるのどの痛みやイガイガなどの不快感には、アレルギー反応の原因となるヒスタミンの働きを抑える抗ヒスタミン成分を含む薬が有効とされているわ。

一方、風邪をともなうのどの痛みには、アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を含む解熱鎮痛成分の総合感冒薬も選択肢になるの。

漢方薬を取り入れる医療機関もあり、症状があるときに使う含嗽剤(かんそうざい)としての甘草湯(かんぞうとう)、エキス剤の桔梗湯(キキョウトウ)、体質に応じた葛根湯加桔梗石膏(カッコントウカキキョウセッコウ)や小柴胡湯加桔梗石膏(ショウサイコトウカキキョウセッコウ)などが紹介されているケースもあるわ。漢方は体質【証】によって合う・合わないがあるため、使う場合は医師や薬剤師に相談するのが安心ね。

市販薬を選ぶ際は、複数の薬を併用すると成分が重複することもあるから、薬剤師に相談しながら自分の症状に合ったものを選ぶようにしましょう。効果や副作用には個人差があるため、症状がひどい場合や市販薬で改善しない場合は、自己判断を続けずに医療機関を受診してね。

※画像はAIによるイメージ

花粉症の喉の痛みで病院を受診する目安

のどの痛みがひどい場合や、市販薬・セルフケアの効果が乏しい場合、あるいは前述したような「危険な喉の痛みのサイン」が見られる場合は、迷わず医療機関を受診しましょう。

受診する科としては、まず耳鼻咽喉科がおすすめよ。咳や痰、呼吸困難感が強い場合は呼吸器内科、発熱など感染症が疑われる場合は内科も選択肢になるの。

花粉症は一度発症すると、残念ながら毎年繰り返す傾向があるといわれているの。近年では舌下免疫療法などで症状を緩和できるようになってきているけれど、効果が実感できるようになるまでには3年から5年程度かかるのが現状よ。

だからこそ、自分に合ったオリジナルの対策を確立して、無理なく続けられる形にしておくのが得策だと思うわ。

ただし、現れた症状のすべてが花粉症によるものとは限らない、という点は忘れないでほしいの。例年とは違う時期に症状が出たり、症状がいつもよりつらかったり、いつもと様子が違うと感じたときは、花粉症だと決めつけずに医療機関を受診してね。


考察:喉の痛みは花粉症の「見落とされがちなサイン」

ここまで見てきたように、花粉症の喉の痛みは、鼻水やくしゃみといった分かりやすい症状の陰に隠れて、意外と見過ごされやすい症状だと筆者は感じているわ。

複数の解説記事に共通しているのは、「喉だけが痛い」「鼻や目の症状はそれほどでもない」というケースが決して珍しくないということ。喉の症状を訴える花粉症患者は約3割にのぼるという報告もあるの(こちらも出典の詳細な調査年までは確認できていないけれど、複数の情報源で近い数字が挙げられているわ)。これは、花粉症を「鼻の病気」として捉えていると見逃しかねない数字だと考えられるわね。

個人的には、この「喉だけ辛いタイプ」の花粉症こそ、風邪や感染症と間違えやすく、対応が遅れがちなのではないかと感じているの。実際、多くの解説記事が口をそろえて「発熱の有無」「症状の持続期間」「季節性」を見分けの軸として挙げているのは、それだけ現場で混同が起きやすいことの裏返しだと筆者は考えているわ。

もうひとつ、今回付け加えたい視点が、「喉の痛みは花粉症の中でも治療の恩恵を受けやすい症状」だという点よ。鼻づまりの根本改善には時間がかかることも多いけれど、抗ヒスタミン薬や鼻噴霧ステロイドで後鼻漏や口呼吸そのものを減らせれば、喉の症状は比較的早く軽くなることが期待できるとされているの。つまり、喉が辛いと感じたときこそ、鼻症状の治療を見直すサインとして捉え直す価値があると筆者は考えているわ。

今後、花粉の飛散量は温暖化の影響などで長期的に増加傾向にあるとの指摘もあり、喉の不快感を訴える人はさらに増えていく可能性があるでしょう。舌下免疫療法のような根本的な治療法への関心も、今後ますます高まっていくのではないかと見ているの。


まとめ

花粉症による喉の痛みは、花粉そのものの刺激、口呼吸による乾燥、後鼻漏による刺激、咽頭アレルギーなど、複数の原因が絡み合って起こるものよ。

風邪や新型コロナ、インフルエンザとは、発熱の有無・症状の持続期間・季節性などから見分けるヒントがあるけれど、完全な自己判断は禁物。

うがい・加湿・水分補給・マスク着用といった日常のセルフケアに加え、抗ヒスタミン薬などの市販薬も選択肢になるわ。

ただし、唾を飲み込めないほどの痛みや高熱、呼吸困難といった「危険なサイン」がある場合や、症状が長引く・いつもと違うと感じる場合は、自己判断せずに早めに医療機関を受診してね。

自分の喉と体の声にしっかり耳を傾けて、この春も無理なく乗り切っていきましょうね。


よくある質問

花粉症で喉が痛いとき、何科を受診すればいいですか?

まずは耳鼻咽喉科の受診がおすすめよ。喉の状態を詳しく診てもらえるほか、必要に応じてアレルギー検査を受けられる場合もあるわ。咳や痰、呼吸困難感が強い場合は呼吸器内科、発熱など感染症が疑われる場合は内科も選択肢になるの。

花粉症の喉の痛みはどれくらいで治りますか?

花粉が飛散している期間中は症状が続く傾向があり、花粉シーズンが終わると自然に治まることが多いとされているわ。ただし翌年も繰り返すことが多いため、根本的な対策には舌下免疫療法などの治療も選択肢になるの。

喉が痛いときにやってはいけないことはありますか?

飲酒や喫煙、辛い・熱すぎる食べ物、大きな声を出すことは喉への刺激になるため控えたほうがいいとされているわ。また、ウーロン茶は喉の保湿に必要な油分を流してしまう可能性があるといわれているため、喉が乾燥しがちな時期は控えめにするのがおすすめよ。