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花粉症の原因を徹底解説!アレルギー反応が起こる仕組みとは

春の窓辺でくしゃみをこらえる女性とスギ花粉が舞う情景 花粉症

くしゃみと鼻水が止まらないこの季節、花粉症の原因は「花粉を異物と誤認した免疫システムが、ヒスタミンなどの物質を放出してアレルギー反応を起こすこと」にあるの。

この記事のベースにしているのは、日本鼻科学会などが監修に関わる「鼻アレルギー診療ガイドライン」のもとになった2019年の全国疫学調査(研究代表者:日本医科大学名誉教授・大久保公裕先生)と、2021年に米国科学アカデミー紀要(PNAS)に発表された北米の花粉データ解析研究の2つよ。

原因植物はスギやヒノキが中心だけれど、日本には60種類ほどの原因花粉があるといわれていて、その仕組みと最新の調査データを知っておくと対策の立て方もぐっと変わってくるわ。

今日はそのメカニズムと原因を、出典もしっかり示しながらわたしなりにじっくり掘り下げていくね。

花粉症の原因とは?免疫が花粉を「敵」と誤認するアレルギー反応

花粉症は正式には「季節性アレルギー性鼻炎」と呼ばれていて、体に入ってきた花粉を免疫システムが有害な異物だと勘違いすることで起こる病気なの。

日本医科大学名誉教授の大久保公裕先生が研究代表者を務めた2019年の全国疫学調査によると、鼻腔内の粘膜に花粉が付着すると、体内で花粉専用の抗体(IgE抗体)が作られ、それが「マスト細胞」という細胞にくっつくのだそうよ。

一度この状態ができあがると、次に同じ花粉が入ってきたときにマスト細胞からヒスタミンなどの物質が放出されて、鼻水やくしゃみといった症状が引き起こされる、という流れなの。

つまり花粉そのものが体に害を与えているわけではなく、花粉を追い出そうとする体の防御反応が、結果的にわたしたちを苦しめてしまっているのよね。

これは風邪のウイルスを撃退する仕組みと似ているけれど、花粉症の場合は「本来無害なもの」に対して過剰に反応してしまっているのがポイントだと思うわ。

先ほど触れた2019年の全国疫学調査(耳鼻咽喉科医とその家族を対象にした調査)では、日本国民のおよそ42.5%が花粉症にかかっていると推計されていて、今やこの国では“かかっていない人のほうが少数派”とすら言えそうな状況ね。

この調査は10年おきに実施されているもので、前回(2008年)の調査結果と比べても有病率が上昇していることが報告されていて、花粉症は年々「特別な体質の人の病気」から「多くの人が抱える国民病」へと姿を変えてきているといえそうよ。


アレルギー反応が起こる仕組みは?ヒスタミンが引き金になるプロセス

花粉症の症状がなぜ「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」として出てくるのか、その具体的な流れを見ていくわね。

まず空気中に浮遊する花粉が、鼻や目の粘膜に付着するところから始まるの。

すると花粉に含まれるたんぱく質(アレルゲン)が異物として認識されて、体内でIgE抗体という抗体が作られる。

このIgE抗体は、アレルギー反応の主役ともいえる「マスト細胞(肥満細胞)」という細胞にくっついて、いわば“待ち構える”状態になるのよ。

そこに再び花粉が侵入してくると、IgE抗体が花粉を捕らえて、マスト細胞からヒスタミンやロイコトリエン、トロンボキサン、PAFといった化学伝達物質が一気に放出されるの。

これらの物質が鼻や目の神経、血管を刺激することで、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみや充血といった、わたしたちが毎年悩まされている症状が現れるというわけね。

鼻の症状と目の症状はそれぞれ別の場所で同じような反応が起きているだけで、根っこの仕組みはまったく同じというのが興味深いところだわ。

※画像はAIによるイメージ

花粉症の原因植物はスギ・ヒノキだけ?季節で変わる原因花粉の種類

「花粉症=スギ」というイメージが強いけれど、実は日本には60種類ほどの原因花粉があるといわれているの。

代表的なものを季節ごとに整理すると、こんな感じよ。

  • 春:スギ(1月頃〜5月)、ヒノキ(スギよりやや遅れて3〜4月頃〜6月)
  • 初夏:シラカンバ(北海道で5〜6月)、イネ科(5〜9月頃)
  • 秋:ブタクサ、ヨモギ、カナムグラ(8〜10月頃)
  • 冬:スギの飛散が年明けから始まる地域も

日本の森林の18%、国土の12%ほどをスギが占めているといわれていて、先ほどの2019年全国疫学調査でも花粉症の約7割がスギ花粉症だと報告されているの。

地域差もはっきりしていて、関東・東海ではスギ花粉症が多く、関西ではヒノキの植林面積も広いためヒノキ花粉症への注意も必要、北海道はスギやヒノキが少ない代わりにシラカンバ属が多いという特徴があるそうよ。

面白いのは、同じ2019年の調査で、スギ花粉症患者の中には季節を問わず一年中アレルギー性鼻炎の症状を感じている人が少なくないと報告されている点ね。

これはつまり、春が終わってもぐずぐずが続く人は、通年性のアレルギー性鼻炎か、秋のブタクサやヨモギなど別の花粉が原因になっている可能性があるということね。

心当たりのある方は、症状が出ている時期の花粉カレンダーを一度確認してみるといいかもしれないわ。


なぜ「去年までは平気だったのに」急に発症するの?

花粉症は「ある日突然」発症するように見えるけれど、実は体の中では長い時間をかけて準備が進んでいるの。

これはよく「コップに水が溜まっていき、あふれた瞬間に症状が出る」と例えられている仕組みなのよ。

花粉に触れるたびに、体内でIgE抗体が少しずつ作られて蓄積されていく。

この蓄積量が個人ごとの閾値(コップの容量)を超えた瞬間に、花粉症の症状として表に出てくる、というイメージね。

だから「今年初めて症状が出た」という人も、実際には何年も前から感作が進んでいたケースがほとんどで、突然何かが変わったわけではないの。

発症の年齢にも大きな個人差があって、幼少期から症状が出る人もいれば、40代、50代になって初めて発症する人もいる。

これには遺伝的要因のほかに、生活環境や花粉への曝露量、免疫の状態などが複雑に絡み合っているといわれているわ。


花粉症になりやすい人・悪化しやすい環境の特徴

花粉症のなりやすさには、遺伝的な要素が土台としてあると考えられているの。

家族に花粉症の人がいると、体質的にアレルギー反応を起こしやすい傾向はあるものの、「遺伝だから必ず発症する」わけでも「遺伝がなければ安心」というわけでもないのよね。

もうひとつ大きいのが環境要因で、都市部での花粉症発症率が地方よりも高いという指摘が以前からされているの。

これは大気汚染物質(PM2.5や排気ガスなど)が花粉と結びつくことでアレルギー反応が増強されるためと考えられていて、さらにアスファルトの多い都会では花粉が土に吸収されずに何度も舞い上がるため、曝露量そのものが増えてしまうそうよ。

加えて、近年注目されているのが気候変動の影響ね。

2021年に米国科学アカデミー紀要(PNAS)に発表された、ミシガン大学の研究チームらによる北米の花粉データ解析研究では、1990年から2018年にかけて花粉シーズンが平均で約20日長期化し、花粉濃度も約21%増加したと報告されているの。

この研究では、シーズンの長期化・濃度の増加の要因として気温上昇と大気中の二酸化炭素濃度の上昇が挙げられていて、地球規模の気候変動が花粉症の症状悪化に直結している可能性を示した研究として注目を集めたのよ。

日本でも観測史上もっとも早い時期にスギ花粉の飛散が確認された年があり、環境省や各地の気象情報会社が毎年発表している花粉飛散予測でも、年による飛散開始時期のばらつきが話題になることが増えているわね。

睡眠不足や不規則な生活、ストレス、偏った食生活なども自律神経や免疫バランスを乱し、症状を悪化させる要因になるといわれているから、体調管理そのものが花粉対策の土台になるといえそうね。

※画像はAIによるイメージ

花粉と一緒に知っておきたい「花粉‐食物アレルギー症候群」

花粉症の原因を調べていくと、意外な関連症状に出会うことがあるの。

それが「花粉‐食物アレルギー症候群」と呼ばれるもので、花粉症の人が特定の果物や生野菜を食べた後、数分以内に唇や舌、喉にかゆみやしびれ、むくみを感じることがあるのよ。

これは花粉に含まれるアレルゲンと、果物や野菜に含まれるアレルゲンの構造がよく似ているために、体が同じように反応してしまうことが原因だと考えられているの。

花粉症そのものは重症でも命に関わることはほとんどないけれど、この花粉‐食物アレルギー症候群がまれに全身症状(アナフィラキシー)につながることもあるといわれているから、思い当たる症状がある方は自己判断せず医師に相談してほしいわ。


私見・考察:出典データから見えてきた花粉症の「これから」

ここからは記者としての率直な所感を書かせてもらうわね。

花粉症の原因を出典まで遡って調べていて改めて感じたのは、この病気が「花粉が悪い」という単純な話では終わらないということ。

免疫、遺伝、大気汚染、気候変動、生活習慣——これだけ多くの要因が絡み合っているからこそ、「去年は平気だったのに今年はつらい」という変化が誰にでも起こりうるのだと思うの。

個人的に注目したいのは、2019年の全国疫学調査と2008年の調査を比べたときの有病率の伸び方と、2021年のPNAS研究が示した「花粉シーズンの長期化・濃度上昇」という2つのデータが、時期は違えど同じ方向を指している点よ。

これまで花粉症と無縁だった方も、飛散量そのものが増えれば体内のIgE抗体の蓄積スピードが早まり、「コップ」があふれる日がこれまでより早く訪れる可能性があるからよ。

対面販売の現場に立っていた頃、季節の変わり目になると「今年は目がかゆくて」と話すお客さまが年々増えているように感じていたのだけれど、この記事を書きながら振り返ると、あれは気のせいではなく、調査データの裏付けがある変化だったのかもしれないと思うわ。

一方で、原因のメカニズムがここまで解明されているということは、対策の打ちどころもはっきりしているということでもあるの。

花粉が鼻や目の粘膜に付着する前に防ぐ、体内のヒスタミン放出を薬でコントロールする、免疫そのものに働きかける——それぞれの治療法が、この記事で紹介した仕組みのどこに効いているのかを理解しておくと、自分に合った対策を選びやすくなると筆者としては考えているわ。

とくに近年は、アレルゲンを少量ずつ体に取り込んで体質改善を目指す舌下免疫療法が、対症療法に頼らない選択肢として医療機関で広がりを見せていて、症状のコントロールに薬を使うだけでなく、根本的な体質へのアプローチを検討する人が増えてきている印象があるわ。

今後は、都市部の生活者ほど大気汚染との複合的な影響を意識した対策(マスクや空気清浄機の活用など)に加えて、飛散シーズンそのものが長期化していく前提で、早め早めの対策開始が重要になっていくのではないかしら。


まとめ

花粉症は、花粉を異物と誤認した免疫システムがIgE抗体を作り、マスト細胞からヒスタミンなどの物質を放出することで、くしゃみや鼻水、目のかゆみを引き起こすアレルギー反応だったわね。

日本医科大学名誉教授・大久保公裕先生らによる2019年の全国疫学調査では、国民のおよそ42.5%が花粉症にかかっていると推計されていて、その約7割がスギ花粉症であることも分かっているの。

原因植物はスギ・ヒノキが中心だけれど、シラカンバやブタクサ、ヨモギなど季節ごとに異なる約60種類の花粉が関わっていて、地域によっても主な原因植物が違うのよ。

そして2021年にPNASで発表されたミシガン大学らの研究が示すように、気候変動によって北米では花粉シーズンが約20日長期化し、花粉濃度も約21%増加したというデータもあり、発症の背景には遺伝的要因やIgE抗体の蓄積だけでなく、こうした環境の変化も重なり合っていると考えられるわ。

「なぜ今年から急に」と感じている方も、それは体の中で長年進んできた変化が表に出ただけのことが多いから、まずは原因の仕組みとデータの裏付けを知って、自分に合った対策を早めに始めることが快適な季節を過ごす近道になると思うわ。


よくある質問

花粉症はどうして起こるの?一言でいうと?

花粉を免疫システムが異物と誤認し、IgE抗体とマスト細胞の反応でヒスタミンなどが放出されることで、くしゃみや鼻水、目のかゆみが起こるからよ。

花粉症の原因になる植物はスギ以外に何がある?

代表的なのはヒノキ、シラカンバ、イネ科、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどで、日本全体では約60種類の花粉が原因になりうるといわれているわ。

去年まで平気だったのに今年急に症状が出たのはなぜ?

体内でIgE抗体が少しずつ蓄積されていて、その量が個人の閾値を超えた瞬間に症状として現れるためで、突然体質が変わったわけではないの。