Roborock Q7B+は、最大8,000Paの吸引力と自動ゴミ収集を備え、日常の床掃除を省力化したい人に向く一台です。
2025年6月中旬以降に順次発売され、希望小売価格は税込69,800円。水拭きにも対応しますが、壁際、障害物、こびりついた汚れまで一台で仕上げる万能機ではありません。
先にお伝えすると、筆者はQ7B+を実機検証していません。 本記事は、メーカーの公式製品情報と2025年6月4日付の発表資料、価格.comに公開された使用者レビューを2026年8月30日に確認し、仕様と購入時の注意点を整理したものです。
ゴミ回収率、騒音値、段差走破性能、壁際の残り幅などを独自に測定した記事ではありません。「検証済みの実測結果」ではなく、確認できる資料から自宅に合うか判断するためのレビューとして読んでくださいね。
Roborock Q7B+とは?発売日・価格・主要仕様
Roborock Q7B+は、コンパクトな本体に吸引、水拭き、レーザーマッピング、自動ゴミ収集をまとめたロボット掃除機です。
Beijing Roborock Technologyが2025年6月4日に発表し、トレテク!ソフトバンクセレクション、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングで同年6月中旬以降に順次発売すると案内しました。Roborockの発表資料
主な仕様は次のとおりです。
| 項目 | Q7B+の仕様・機能 |
|---|---|
| 最大吸引力 | 8,000Pa |
| 掃除方式 | 吸引、水拭き、同時清掃 |
| 水量調節 | アプリから3段階 |
| 水タンク容量 | 280ml |
| ナビゲーション | LDSレーザーセンサー |
| 保存可能なマップ | 最大3枚 |
| 最長運転時間 | 150分 |
| 本体サイズ | 幅325×奥行327×高さ99mm |
| 本体質量 | 2.8kg |
| ドックサイズ | 幅213×奥行178×高さ259mm |
| ゴミ収集方式 | 紙パック式自動ゴミ収集 |
| 音声操作 | Amazon Alexa、Googleアシスタント |
| 希望小売価格 | 税込69,800円 |
8,000Pa、水タンク容量、本体・ドック寸法、対応機能、希望小売価格はRoborock公式製品ページで確認できます。最長運転時間150分と本体質量2.8kgは、価格.comの商品情報にも掲載されています。
ただし、最長運転時間は実際の部屋で必ず150分稼働するという意味ではありません。吸引モード、カーペットの量、走行経路、バッテリーの状態などで変化します。
販売価格、在庫、送料、ポイント、付属品も時期や店舗によって動きます。希望小売価格と実売価格を分けて考え、購入直前に公式販売店の条件を確認してください。
Q7Bとの違いは自動ゴミ収集ドック
ドックを持たないQ7Bとの大きな違いは、掃除後のゴミを紙パックへ自動収集できるかどうかです。
公式の希望小売価格はQ7B+が税込69,800円、Q7Bが税込44,800円。水タンク容量はQ7B+が280ml、Q7Bが270mlと案内されています。
本体から毎回ゴミを捨てる手間を減らしたいならQ7B+、ドックの費用や設置場所を抑えたいならQ7Bが候補です。吸引力だけで決めるのではなく、ゴミ捨てにどれだけ手間を感じているかが選択の分かれ目になります。
Roborock Q7B+の掃除性能は?8,000Paをどう見るべきか
結論として、Q7B+の8,000Paは日々のホコリ、髪の毛、食べかすなどをこまめに回収するための強みです。ただし、この数値だけで壁際やカーペットを含む実際の清掃結果までは判断できません。
メーカーは、微細なハウスダストや髪の毛に加え、ペット用の猫砂のような大きめのゴミにも対応すると説明しています。これはメーカーによる製品説明であり、本記事が同一条件で回収率を測定した結果ではない点に注意してください。
ロボット掃除機の仕上がりは、次の要素にも左右されます。
- ブラシがゴミを吸引口まで運べるか
- 壁や家具へどこまで近づけるか
- 部屋を重複や抜けなく走行できるか
- 床材と運転モードが合っているか
- コードや薄い布などで走行が止まらないか
つまり、Paは吸引力を示す重要な目安ですが、掃除性能を単独で決める数字ではありません。わたしはQ7B+の8,000Paを、「手持ち掃除機を不要にする力」ではなく、汚れが積み重なる前に自動で回収する余力として見るのが妥当だと考えます。
毛がらみを抑えるブラシは長い髪にも役立つ?
Q7B+のメインブラシカバー内部には、コーム状のスクレーパーが設けられています。ブラシに巻き付こうとする髪の毛やペットの毛をほぐし、からまりを低減する設計です。
サイドブラシには、弧を描く非対称形状が採用されています。回転時の遠心力を利用し、毛の巻き付きを抑えながらゴミを中央へ集める仕組みよ。
ここで大切なのは、公式説明も「からまりを低減」「抑える」としており、完全防止を保証していないことです。長い髪や抜け毛が多い家庭では、定期的にブラシの軸や端部を確認する必要があります。
ブラシへ毛が集中しやすい家庭ほど、この設計によって手入れの負担を抑えられる可能性があります。一方、どれだけ回数を減らせるかは毛の長さ、量、運転頻度によって異なるため、具体的な削減率までは断定できません。
カーペットでは吸引力が自動で上がる
Q7B+はカーペットを検知すると、自動的に吸引力を上げる機能を備えます。繊維の間に入り込んだホコリや髪の毛を集めるための仕組みです。
ただし、ラグの厚さや毛足、端の形状によっては、乗り越えや走行のしやすさが変わります。公式ページにはあらゆるカーペットでの走破や回収を保証する説明はないため、自宅のラグとの相性は実際に使わなければ分かりません。
自動ゴミ収集・水拭き・マッピングはどこまで便利?
Q7B+の便利さは、掃除後のゴミ捨てまで自動化できる点と、部屋ごとの清掃をアプリで管理できる点にあります。
一方、水拭きは日常的な軽い拭き掃除向けです。回転モップで床を強く磨く上位機種と同等の洗浄力を期待すると、用途がずれてしまいます。
紙パックに最大60日分を収集
掃除を終えてQ7B+がドックへ戻ると、本体のダストボックス内のゴミが紙パックへ吸い上げられます。
メーカーは最大60日分のゴミを収集できると案内していますが、同時に部屋の環境によって日数が変わると注記しています。60日間の交換不要を保証した数値ではありません。Roborock公式製品ページ
髪の毛が多い家庭、ペットの換毛期、花粉の季節、食べこぼしが多い子育て家庭では、紙パックが早くいっぱいになる可能性があります。カレンダーだけで管理せず、吸い上げの状態や紙パックを定期的に確認したいところです。
紙パック式は、ゴミを捨てるときに粉じんが舞いにくいことも利点です。ただし、紙パックという消耗品が増えるため、交換品の価格と入手先も購入前に確認しておくと安心ね。
また、自動収集時には本体のゴミを短時間で吸い上げるため、通常走行とは異なる大きな作動音が生じる可能性があります。公式ページでは騒音値が示されていないため、本記事でも何dBかは断定できません。
小型ドックは置き場所を作りやすい
Q7B+のドックは幅213×奥行178×高さ259mmです。メーカーはQ5 Pro+との比較で、幅が9.2cm、奥行が26.2cm、高さが18.9cm小さくなったと説明しています。
とくに奥行が短いため、大型の全自動ステーションほど家具の配置を圧迫しにくい設計です。玄関近くやリビングの壁際など、生活動線を狭めずに置きたい家庭には見逃せない利点でしょう。
ただし、ドック寸法だけの空間があればよいとは限りません。Q7B+が帰還できるように周囲の余白を確保し、扉の開閉や人の通行を妨げない場所を選ぶ必要があります。
水拭きは軽いホコリを日々リセットする機能
Q7B+は吸引と水拭きを同時に行えます。280mlの水タンクを備え、アプリから水量を3段階に変えられる点が特徴です。
想定したいのは、濡らしたモップを床へ当てながら走り、吸引だけでは残りやすい細かなホコリを拭き取る使い方です。乾いた食べこぼしや皮脂汚れを強くこすり落とす床洗浄機とは役割が異なります。
また、Q7B+の公式製品ページには、モップをカーペット上で自動的に持ち上げる機能の記載がありません。水拭きパーツを装着した状態でカーペットを濡らしたくない場合は、アプリで進入禁止範囲を設定するか、吸引だけの日と水拭きの日を分ける方法が現実的です。
無垢材など水分に弱い床では、住宅会社や床材メーカーの手入れ方法を優先してください。季節の湿度や床材に応じて水量を下げる、あるいは水拭きを使わない判断も必要よ。
LDSレーザーとアプリで部屋別に掃除できる
LDSレーザーセンサーは、室内を360度スキャンしてマップを作成します。掃除を行わず先に地図を作るクイックマッピングにも対応しています。
アプリで利用できる主な機能は次のとおりです。
- 部屋やエリアを指定した清掃
- 進入禁止エリアとバーチャルウォールの設定
- 曜日や時刻を指定した掃除予約
- 清掃状況のリアルタイム確認
- 最大3枚のフロアマップ保存
- 水拭き時の水量変更
- 木目やタイルの目地に沿った清掃
- フィルター、ブラシ、センサーの使用状況確認
最大3枚の地図を保存できるため、1階と2階など複数フロアでも設定を使い分けられます。もっとも、階段を自力で移動するわけではないので、本体は人が持ち運ばなければなりません。
Roborock Q7B+のデメリットは?公開レビューを条件付きで確認
Q7B+で事前に理解したい弱点は、壁際の取り残し、床上の小物への対応、水拭きの限界、音の感じ方です。
ただし、公開レビューは2026年8月30日の確認時点で価格.comに2件と少なく、統計的に製品全体を評価できる件数ではありません。床材や運転モードが明記されていない項目もあるため、個別の使用例として扱います。
壁際や家具の際にゴミが残る可能性
価格.comへ2026年6月1日に投稿されたレビューでは、初めてのロボット掃除機として、20~39平方メートルを週1~2回掃除した条件が示されています。
投稿者はソファの下を掃除できる点を評価する一方、人が掃除機をかける場合より仕上がりが粗く、壁や家具の際にゴミが残ったと報告しています。走行音やキャスター音も気になったとしています。価格.comのQ7B+レビュー
丸型本体は広い床面を効率よく移動できますが、本体やメインブラシを部屋の角へ完全に密着させるのは困難です。壁際まで一切取り残したくない人は、サイドブラシの動きだけでなく、最後に手持ち掃除機を使う前提で考えたほうがよいでしょう。
障害物回避専用機能とは区別したい
同じ2026年6月1日のレビューでは、進入禁止エリアを十分に設定しないと、段差へ落ちたり物へ乗り上げたりしたとの体験も記されています。
Q7B+には、走行が難しそうな場所を検出して進入禁止エリアを提案する機能があります。しかし、Q7B+の発表資料や製品ページでは、カメラやストラクチャードライトを使って小さな床上物を積極的に識別・回避する機種としては案内されていません。
そのため、充電ケーブル、靴下、薄い布、軽いマット、子どもの小さなおもちゃなどは、運転前に片づけるのが安全です。床を整えるひと手間まで含めて、日常的に使えるかを想像しておきたいですね。
水拭きの満足度は期待する役割で変わる
2026年6月1日の投稿者は、水拭きした実感が乏しかったとも述べています。ただし、本人も使い方が正しかったか確信を持っておらず、運転モード、床材、水量、汚れの種類は明示されていません。
この一件だけで「水拭き性能が低い」と断定することはできません。一方、公式仕様から見ても、Q7B+は高速回転モップや振動モップを搭載した機種ではないため、頑固な汚れを落とす用途より日常的な軽い拭き掃除に向くと考えられます。
Roomba 105との比較レビューは参考になる?
価格.comへ2025年8月1日に投稿された別のレビューでは、Q7B+とRoomba 105を所有する投稿者が、80~99平方メートルの掃除面積、月数回以下の頻度という条件を申告しています。
この投稿者は、清掃能力と静音性ではQ7B+を高く評価する一方、アプリの操作性に問題を感じたと報告しています。ただし、比較時の床材、投入したゴミの種類と量、運転モード、騒音の測定値は示されていません。
したがって、Roomba 105より常に高性能だと一般化することはできません。両製品を所有した人の主観的な比較としては参考になりますが、統一条件の実測試験とは分けて読む必要があります。
レビュー上の「清掃の一部を任せられる」という趣旨も、投稿者個人の評価です。本記事では測定根拠のない割合へ置き換えず、Q7B+は広い床面の日常清掃を担当し、人が角や階段を補う機種と整理します。
Q7B+が向いている人・向かない人は?筆者の評価
Q7B+が向いているのは、一度の完璧な仕上がりより、ホコリや髪の毛を毎日ためにくくすることを重視する人です。
具体的には、次のような家庭と相性がよいと考えられます。
- 髪の毛やペットの毛をこまめに回収したい
- ソファやベッドの下を自動で掃除したい
- 本体のゴミ捨てを毎回行いたくない
- 大型ステーションを置くスペースが少ない
- 部屋別の予約清掃を利用したい
- 複数フロアの地図を保存したい
- 吸引と軽い水拭きを同時に済ませたい
反対に、次の条件を重視する人は慎重に検討してください。
- 壁際や部屋の角まで一台で仕上げたい
- 乾いた汚れを強くこする水拭きを求める
- カーペット上でモップを自動昇降してほしい
- 床にコードや小物を置くことが多い
- 紙パックなどの消耗品を増やしたくない
- 初期設定や進入禁止範囲の調整を避けたい
- 自動収集時を含む音に敏感である
Q7B+とQ7Bの価格差を考えると、購入判断の中心は8,000Paではなく自動ゴミ収集です。ゴミ捨てを負担に感じないなら、ドックなしのQ7Bも比較対象になります。
一方、カーペットが多く、水拭き中も部屋を自由に行き来させたい人や、モップ洗浄・乾燥まで自動化したい人は、モップ昇降や全自動ドックを備えた上位機種も検討したほうが希望に近づきます。
筆者が考えるQ7B+の価値と今後の見通し
わたしがQ7B+で評価したいのは、吸引力の数字以上に、自動ゴミ収集ドックを小さな生活空間へ置きやすくしたことです。
高機能でも、ドックが通路を狭め、日々視界に入るたびに圧迫感を覚えるようでは、暮らしに自然になじみません。Q5 Pro+より幅、奥行、高さを抑えた設計は、床面積が限られる住まいで実用的な意味を持ちます。
また、ロボット掃除機は手持ち掃除機の競争相手ではなく、担当場所が違う道具だとわたしは考えます。Q7B+には広い床面と家具の下を任せ、人は階段、棚、壁際、気になる場所だけを短時間で整える。その分担なら、毎日の清潔さと自由な時間を両立しやすいでしょう。
春には花粉、夏には素足の細かな汚れ、秋冬には衣類や毛布から落ちる繊維が床へ積もります。季節ごとに汚れの種類は変わっても、「見えてからまとめて掃除する」前に小さく回収する価値は変わりません。
ただし、Q7B+は2025年発売の製品です。長期間使用した際の故障率、バッテリー劣化、アプリ更新後の安定性を評価するには、今後さらに使用例を積み重ねる必要があります。
購入時には本体価格だけでなく、交換用紙パック、ブラシ、フィルターの入手性と価格、修理窓口も確認してください。自動化家電の本当の使いやすさは、買った日ではなく、消耗品が必要になった季節に見えてくるものよ。
まとめ
Roborock Q7B+は、2025年6月中旬以降に順次発売された、最大8,000Paの吸引力と紙パック式自動ゴミ収集を備えるロボット掃除機です。希望小売価格は税込69,800円で、280mlの水タンク、3段階の水量調節、LDSレーザー、最大3枚のマップ保存にも対応します。
強みは、日常的なホコリや髪の毛を自動で集め、本体から毎回ゴミを捨てる手間を減らせることです。Q5 Pro+より小さなドックも、限られた間取りでは実用的な魅力になります。
一方、公開レビューでは壁際の取り残し、床上物への乗り上げ、音、水拭きの実感、アプリ操作に関する指摘がありました。レビュー件数は少なく、統一条件による比較試験でもないため、個別の体験として慎重に読む必要があります。
実機未検証の資料調査から判断する限り、Q7B+は家中を完璧に仕上げる一台ではなく、広い床面の日常清掃とゴミ捨てを省力化する一台です。その役割が自分の暮らしに合うなら、掃除へ追われる時間を静かに軽くしてくれる候補になるでしょう。
よくある質問
Roborock Q7B+とQ7Bの違いは何ですか?
主な違いは、自動ゴミ収集ドックの有無です。Q7B+は掃除後に本体のゴミを紙パックへ自動収集しますが、Q7Bには付属しません。
希望小売価格はQ7B+が税込69,800円、Q7Bが税込44,800円です。水タンク容量もQ7B+が280ml、Q7Bが270mlと案内されています。
自動ゴミ収集は本当に60日間使えますか?
最大60日分はメーカーが示す目安で、保証された交換間隔ではありません。部屋の広さ、清掃頻度、髪やペットの毛の量などによって短くなる可能性があります。
Q7B+はカーペットを水拭きせずに掃除できますか?
公式製品ページには、モップを自動で持ち上げる機能の記載がありません。水拭き時はアプリでカーペットを進入禁止にするか、吸引だけの日と分けるのが安心です。
Q7B+だけで家中の掃除を完結できますか?
広い床面や家具の下の日常清掃には役立ちますが、階段、家具の上、壁際、部屋の角には人の手が必要です。手持ち掃除機と役割を分担する使い方が現実的です。
執筆:東雲 朝陽(ライフスタイルライター)
調査方法:メーカー公式製品ページ、2025年6月4日付メーカー発表資料、価格.com掲載レビューを2026年8月30日に確認。筆者による実機使用および独自の性能測定は行っていません。


