1歳3ヶ月で夜泣きが再開する主な背景は、発達・分離不安、生活リズムの変化、体調や不快感の3系統に分けて考えると整理しやすくなります。
「やっと朝まで眠れるようになったのに、また夜中に泣くようになった」。そんな変化が起きると、これまで積み重ねてきた寝かしつけが振り出しに戻ったように感じるかもしれません。
けれど、15ヶ月前後の子どもは、歩く・言葉を理解する・親との関係をより深く認識するなど、心身が大きく変化する時期です。夜泣きの再開だけを見ず、昼間を含めた24時間の変化から原因を探すことが大切です。
1歳3ヶ月で夜泣きが再開する原因は?まず3つに分けて考える
1歳3ヶ月で一度落ち着いた夜泣きが再開したときは、原因を一つに決めつけるより、まず次の3方向から考えると状況を整理しやすくなります。
- 発達・分離不安:親を強く求める、後追いが増えた、新しくできることが増えた
- 生活リズム:昼寝や就寝時刻が変わった、保育園・旅行など環境変化があった
- 体調・不快感:鼻づまり、咳、発熱、痛み、歯ぐきの不快感などがある
この3分類は、「15ヶ月だから必ずこの原因で夜泣きする」という医学的診断ではありません。
むしろ、複数の要因が同時に重なっていることがあります。
たとえば、昼間の活動量が増えたところへ保育園での環境変化があり、さらに鼻風邪をひいている。そんな日は、普段より何度も目を覚ましても不思議ではありません。
大切なのは、「夜泣き」という現象だけを見るのではなく、最近その子の生活の何が変わったのかを見ることです。
15ヶ月は発達の変化が目立つ時期
CDC(米国疾病予防管理センター)の15ヶ月児の発達マイルストーンでは、多くの子どもに見られる変化として、身近な物を適切に使おうとする、指さしや身振りで要求する、数歩歩く、簡単な言葉を使おうとするなどが挙げられています。
ただし、このCDCの発達情報そのものが「15ヶ月になると夜泣きが再開する」と証明しているわけではありません。
ここは事実と推測を分ける必要があります。
15ヶ月前後は行動や認知面で変化が目立つ時期であり、そこへ分離不安や生活リズムの変化などが加わることで、睡眠にも変化が現れる可能性があると考えるのが適切でしょう。
わたしは保育園で幼い子どもたちを見てきましたが、「できることが増える」と「いつでも落ち着いてできるようになる」は、同じではないと感じてきました。
昨日できたことを今日は嫌がる。昼間は元気だったのに夕方になると急に甘える。
幼児期には、そんな揺れがよくあります。
睡眠についても、一度朝まで眠れたからといって、その状態が毎晩固定されるわけではありません。
1歳3ヶ月の夜泣き再開で多い「分離不安」はどう見分ける?
昼間から親への後追いやしがみつきが強くなっているなら、分離不安が夜間覚醒に関わっている可能性があります。
American Academy of Pediatrics(米国小児科学会)が運営するHealthyChildren.orgでは、乳児期には強い分離不安が目立たなかった子でも、15ヶ月や18ヶ月ごろになって強く表れる場合があると説明しています。
また同サイトの睡眠に関する解説では、分離不安の時期には夜中に何度も目を覚まし、親を求めて泣くことがあるとされています。
つまり1歳3ヶ月、15ヶ月前後は、分離不安が表面化しても不自然ではない時期です。
最近、次のような変化が重なっていないでしょうか。
- 親が部屋から出ると以前より強く泣く
- トイレや家事について来ることが増えた
- 保育園や家族に預けるとき離れにくくなった
- 寝室を離れようとすると泣く
- 夜中に起きると、親の姿を確認するまで落ち着かない
こうした様子が昼間にも目立ち、発熱や鼻づまりなど明らかな体調不良が見当たらない場合は、分離不安を一つの手がかりとして考えられます。
親が見えないことを理解できるようになったからこそ、「どこへ行ったの?」という不安も生まれます。
これは単純な後退ではありません。
理解できる世界が広がったことで、新しい不安も生まれていると捉えることができます。
分離不安らしい夜泣きでは「親を確認すると落ち着く」ことがある
夜中に泣いたあと、親の声や姿を確認すると比較的早く落ち着く。
抱き上げると安心し、しばらくするとまた眠れる。
こうした反応がある場合も、分離への不安が関わっている可能性を考える材料になります。
ただし、「抱っこで泣き止んだから分離不安」と断定することはできません。体調不良や痛みがあっても、抱っこによって安心する子はいるからです。
夜の様子だけで原因を決めず、昼間の行動とセットで見ることが重要です。
生活リズムが原因の夜泣きはどう見分ける?
夜泣きが始まった時期と、昼寝・起床・就寝時刻の変化が重なる場合は、生活リズムを確認してみましょう。
CDCでは、1〜2歳児に必要な睡眠時間の目安を、昼寝を含めて24時間で11〜14時間としています。
ただし11〜14時間は、「12時間30分眠らなければ異常」という意味ではありません。
睡眠時間には個人差があります。
見るべきなのは総睡眠時間だけではなく、
「昼間に元気に活動できているか」
「夕方になると極端に機嫌が崩れていないか」
「昼寝が遅くなっていないか」
「寝る時間が以前よりずれていないか」
といった一日の流れです。
こんな変化があれば生活リズムを確認
夜泣きが再開する直前に、次のような変化がなかったか思い出してみてください。
- 昼寝が以前より遅い時間になった
- 昼寝時間が長くなった、または急に短くなった
- 就寝時刻が30分〜1時間以上ずれる日が増えた
- 朝起きる時刻が日によって大きく違う
- 保育園に入り、昼寝の時間帯が変わった
- 帰省や旅行で寝る場所が変わった
- 夕方にうとうと眠ることが増えた
- 寝る直前まで活発に遊ぶ日が増えた
1歳を過ぎると活動量が増え、乳児期と同じ一日の組み立てが合わなくなってくる子もいます。
一方で、「夜起きるなら昼寝を削ればいい」と単純に考えるのも注意が必要です。
昼寝が足りず疲れすぎることで、夕方から機嫌が崩れたり、寝つきにくくなったりすることもあります。
睡眠時間を無理に削るより、まず数日分の生活を記録するほうが原因を探しやすいでしょう。
夜泣きだけではなく24時間を書き出す
わたしなら、夜泣きが再開したときは次の項目を3〜7日ほど簡単に記録します。
朝起きた時刻、昼寝の開始・終了、夕食、入浴、寝室へ行った時刻、眠った時刻、夜中に起きた時刻、朝の機嫌です。
加えて、「保育園でたくさん遊んだ」「祖父母宅に泊まった」「鼻水が出始めた」といった出来事も一言だけ添えます。
すると、
「昼寝が16時近くまで続いた日は寝つきが遅い」
「保育園のあと夕方に眠った日に夜中の覚醒が増えている」
など、その家庭なりの傾向が見えることがあります。
一晩だけでは偶然かもしれません。
だからこそ、数日を一つのまとまりとして眺めることが役立ちます。
体調や歯ぐずりが原因の夜泣きはどう見分ける?
夜泣きが突然激しくなった場合は、「成長の時期だから」と決めつけず、体調や痛みを先に確認することが大切です。
NHS(英国国民保健サービス)は、子どもの睡眠パターンが成長に伴って変わることに加え、歯が生える時期や病気などでも睡眠が乱れることがあると案内しています。
1歳3ヶ月では、自分の不調を言葉で細かく説明することはまだ難しい時期です。
「耳が痛い」「鼻が詰まって息苦しい」「お腹が痛い」と言えないため、機嫌や睡眠の変化として現れることがあります。
夜泣きと一緒に確認したい体調の変化
特に見ておきたいのは、
- 発熱がある
- 鼻水や鼻づまりが目立つ
- 咳が出ている
- 耳を頻繁に触る、気にする
- 食欲がいつもより落ちている
- 嘔吐や下痢がある
- いつもより元気がない
- 触られるのを嫌がる場所がある
- 歯ぐきを気にして物をかみたがる
といった変化です。
夜になると周囲の刺激が少なくなるため、昼間は遊びに紛れていた不快感が目立つ場合もあります。
「歯ぐずりだから」と強い泣きを全部説明しない
歯が生える時期には、よだれが増えたり、歯ぐきを気にしたり、少し機嫌が悪くなったりすることがあります。
ただしAmerican Academy of PediatricsのHealthyChildren.orgでは、発熱、下痢、非常に強い泣きを歯の生え始めだけで説明すべきではないと注意しています。
ここはとても大切です。
「歯が生えているから夜泣きしているんだろう」と思い込み、別の病気や痛みのサインを見逃してしまうのは避けたいところです。
急に泣き方が変わったときほど、月齢や歯だけで説明せず、子どもの全身状態を見てください。
1歳3ヶ月の夜泣きが再開したら家庭ではどう対応する?
体調と安全に問題がなければ、夜間は刺激を増やしすぎず、毎晩なるべく同じ対応を続けることが基本です。
American Academy of PediatricsのHealthyChildren.orgでは、幼い子どもの就寝について、静かな就寝前ルーティンをつくり、一貫した対応をすることが勧められています。
NHSも、幼児の就寝前には落ち着く時間を設け、一定した寝る前の習慣をつくることを案内しています。
夜中に起きたら、まず体調と安全を確認する
夜泣きしたら、最初に見るのは「寝かしつけ方」ではありません。
発熱していないか。
呼吸は苦しそうではないか。
おむつや衣服に問題はないか。
いつもとは違う激しい泣き方ではないか。
まずそこを確認します。
大きな異常が見当たらなければ、照明を明るくしすぎず、短い声かけや抱っこ、背中をなでるなどで落ち着けます。
夜中に遊び始めたり、テレビや動画を見せたり、大きな声で長く話しかけたりすると、完全に覚醒してしまうことがあります。
「夜は静かな時間」という環境をなるべく崩さないことがポイントです。
寝る前は「同じ順番」をつくる
たとえば、
入浴をする。
パジャマに着替える。
照明を少し落とす。
歯を磨く。
絵本を読む。
決まった言葉で「おやすみ」と伝える。
こうしたシンプルな繰り返しで十分です。
毎日完璧に同じ時刻でなくても、同じ順番が続くことで次に何が起こるか予測しやすくなります。
わたしが保育園で子どもたちを見ていたときも、子どもが安心していたのは意外なほど「いつもの流れ」でした。
同じ場所で、同じ先生が、同じ順番で次の行動を知らせる。
ここはあくまで保育現場でのわたし自身の観察であり、医学的な原因を説明するものではありません。
それでも幼い子どもにとって、予測できる日常が安心材料になるという点は、家庭の就寝ルーティンを考えるうえでも大切だと感じます。
「夜泣きしたら抱っこ」は癖になる?
1歳3ヶ月で夜泣きが再開すると、「また抱っこしたら、一人で眠れなくなるのでは」と心配になることがあります。
けれど、必要なときに安心させることと、抱っこ以外では絶対に眠れない状態になることは同じではありません。
特に昼間から分離不安が強い時期には、夜中に親を確認したがることがあります。
まず安全や体調を確かめ、抱っこや声かけで落ち着かせること自体を、「失敗」と考える必要はないでしょう。
一方で、毎回同じ方法を長時間続けることが家族の大きな負担になっているなら、落ち着いたあとは布団で背中をなでる、次第に声かけ中心にするなど、その家庭が続けやすい形を探して構いません。
子どもによって落ち着き方は違います。
一つの方法に無理に当てはめるより、親子双方が消耗しすぎないことを優先したいところです。
1歳3ヶ月の夜泣きで受診を考えたいサインは?
呼吸がおかしい、明らかな体調不良がある、いつもと違う激しい泣き方をする場合は、単なる夜泣きとして長く様子を見続けないことが大切です。
夜泣きそのものは幼児期に見られることがありますが、原因が睡眠習慣とは限りません。
特に注意したいのは、
- 呼吸が苦しそう
- 寝ている途中で呼吸が止まったように見える
- あえぐ、むせるような呼吸を繰り返す
- 強いいびきを頻繁にかく
- 発熱や嘔吐などを伴っている
- 顔色が悪い
- ぐったりしている
- 明らかに強い痛みがありそう
- 昼間も元気がなく、普段と様子が違う
といったケースです。
緊急性を感じる症状がある場合は、夜泣き対策より医療機関への相談を優先してください。
大きないびきや呼吸停止は「夜泣き」と分けて考える
American Academy of PediatricsのHealthyChildren.orgでは、子どもの睡眠時無呼吸について、睡眠中の大きないびきや呼吸の停止、息を取り戻すような呼吸などが見られる場合があると説明されています。
夜中に何度も起きる子を見ていると、どうしても「また夜泣き」と思ってしまいます。
しかし、覚醒の背景に呼吸の問題が隠れている可能性がある場合は別です。
「毎晩かなり大きないびきをかく」「呼吸が止まって見える」「苦しそうに息をする」といった様子があるなら、小児科などへ相談してください。
1歳3ヶ月の夜泣きはいつまで続く?
「1歳3ヶ月で再開した夜泣きは何週間で終わる」と一律には決められません。
分離不安、生活リズム、体調など、夜泣きを起こしている背景がそれぞれ違うためです。
HealthyChildren.orgでは、分離不安に伴う睡眠の乱れが数ヶ月続く場合があることも紹介されています。
ただし、毎晩同じ強さで続くとは限りません。
3回起きた翌日に1回になり、その次の日はまた増える。
数日朝まで眠れたと思ったら、風邪をきっかけに再び起きる。
幼児の睡眠では、このように波が生じることがあります。
だからこそ、一晩ごとの結果だけで、
「治った」
「また悪化した」
と判断しないほうがよいでしょう。
1〜2週間単位で見ると変化を捉えやすい
記録するとしたら、次のような項目だけで十分です。
夜中に起きた回数。
泣いていた時間。
再び眠るまでのおおよその時間。
昼寝の時刻。
就寝・起床時刻。
昼間の機嫌。
体調。
親から離れる場面での反応。
この記録を見ると、「夜泣きはまだあるけれど、以前は30分泣いていたのが10分程度になった」といった変化にも気づけます。
回数だけを見るより、再入眠までの時間や昼間の元気さまで含めて見るほうが、全体の経過を捉えやすくなります。
1歳3ヶ月の夜泣き再開を見分けるポイント
ここまでを、実際の家庭で使いやすい形に整理します。
親を強く求める変化が昼間にもあるなら、分離不安寄り。
後追いが増えた、親が離れると強く泣く、夜も親を確認すると落ち着くといった様子が手がかりです。
昼寝・起床・就寝時刻が変わったなら、生活リズム寄り。
保育園開始、旅行、昼寝時間の変化などと夜泣き再開の時期が重なっていないか確認します。
急に激しくなり、身体症状があるなら体調要因を優先して考える。
鼻づまり、咳、発熱、食欲低下、痛み、呼吸の異常などがないかを見ます。
もちろん、この3つはきれいに分かれるとは限りません。
分離不安が強い日に昼寝が崩れ、さらに風邪気味ということもあります。
だから「原因当て」をするというより、どの要因が今いちばん強そうかを探す感覚のほうが現実的です。
この見方をすると、対応も選びやすくなります。
分離不安が目立つなら安心できる一定の対応を意識する。
生活リズムが崩れているなら、一日の時刻を整える。
体調変化があるなら、睡眠テクニックより身体状態の確認を優先する。
「夜泣き」という同じ現象でも、見るべき場所は少しずつ違います。
親の睡眠不足も短く確認しておきたい
夜泣きへの対応が何日も続くと、子どもの原因探しに集中するあまり、親の睡眠不足が置き去りになりがちです。
けれど、夜中に何度も起こされれば、支える側も当然疲れます。
可能であれば、
パートナーや家族と夜間対応を交代する。
休日だけ朝の担当を代わってもらう。
子どもの昼寝中に毎回家事を詰め込まない。
翌日に回せる家事は回す。
といった方法で、少しでも連続して休める時間を確保してください。
これは夜泣きの医学的な「原因」ではありません。
しかし、家庭で対応を続けるためには無視できない条件です。
わたしは、子どもの睡眠を考えるとき、眠れない子どもだけでなく、起き続けている大人の負担も一緒に見る必要があると思っています。
筆者が考える「夜泣きが再開した」ときに一番大切な視点
ここからは、保育現場で子どもを見てきた経験も踏まえた筆者としての考察です。
一度落ち着いた夜泣きが再開すると、「前に戻った」と考えたくなります。
でも、1歳3ヶ月の子どもは、以前夜泣きをしていたころと同じ子どもではありません。
歩ける距離が伸びている。
理解できる言葉が増えている。
親が離れることへの理解も深まっている。
生活の範囲も広がっている。
同じ「午前2時に泣いた」という現象でも、その背景は以前と違う可能性があります。
だからわたしは、
「前に効いた寝かしつけをもう一度」より、「最近、この子に何が変わったか」を見る
ことが大切だと考えます。
保育園に入った。
昼寝が変わった。
歩き始めた。
急に後追いが強くなった。
鼻風邪をひいた。
家族の生活時間が変わった。
こうした昼間の変化の先に、夜の答えが隠れていることがあります。
これは医学的診断ではなく、暮らしを観察するための視点です。
夜泣きの原因を一晩で突き止めようとすると、親も焦ります。
それより数日分の生活を静かに並べてみる。
すると、夜中だけを見ていたときには見えなかった小さなつながりが浮かぶことがあります。
まとめ|1歳3ヶ月の夜泣き再開は3方向から原因を探そう
1歳3ヶ月で夜泣きが再開した場合は、①発達・分離不安、②生活リズムの変化、③体調・不快感の3方向から確認すると整理しやすくなります。
15ヶ月前後では、発達面でさまざまな変化が見られます。また、American Academy of Pediatricsの保護者向け情報では、15〜18ヶ月ごろに分離への不安が強く現れる子がいることも説明されています。
一方、「15ヶ月だから夜泣きする」と月齢だけで断定することはできません。
昼寝や就寝時間が変化していないか。
後追いが強くなっていないか。
鼻水、咳、発熱、痛みなどがないか。
まず昼間を含めた24時間を見てください。
1〜2歳の睡眠時間は、CDCでは昼寝を含めて24時間で11〜14時間が目安とされています。ただし個人差があるため、数字だけでなく昼間の機嫌や活動性も合わせて見ることが重要です。
体調に問題がなければ、夜間は明るさや遊びなどの刺激を増やしすぎず、寝る前もできる範囲で同じ流れを続けてみましょう。
そして、強いいびき、呼吸が止まって見える、苦しそうな呼吸、発熱、ぐったりしているなど普段と違う症状がある場合は、夜泣きと決めつけず医療機関へ相談してください。
「また最初から」と思える夜でも、子ども自身が以前の状態へ戻ったとは限りません。
夜だけを見ず、「最近この子の暮らしに何が変わっただろう」と昼間へ視線を戻す。
その小さな観察が、1歳3ヶ月の夜泣き再開を理解する一番実用的な手がかりになると、わたしは考えています。
よくある質問
1歳3ヶ月で一度終わった夜泣きが急に再開することはありますか?
あります。分離不安、昼寝や就寝時刻など生活リズムの変化、風邪や鼻づまりなどの体調変化が重なることで、一度落ち着いていた子でも夜間に何度も起きることがあります。
ただし、「1歳3ヶ月だから起きる」と月齢だけで判断せず、昼間の様子や身体症状も合わせて確認してください。
分離不安による夜泣きはどんな様子ですか?
昼間から後追いが増えたり、親が離れると以前より強く泣いたりし、夜中も親の姿や声を確認すると落ち着く場合は、分離不安が関わっている可能性があります。
ただし抱っこで落ち着くことだけでは判断できないため、体調や生活リズムも合わせて見ましょう。
1歳3ヶ月の睡眠時間は何時間くらいですか?
CDCでは、1〜2歳児は昼寝を含めて24時間で11〜14時間の睡眠が推奨されています。
必要な睡眠量には個人差があるため、合計時間だけでなく、昼間に元気か、夕方に極端に眠そうではないか、朝の機嫌はどうかなども判断材料になります。
夜泣きが再開したら毎回抱っこしても大丈夫ですか?
まず体調と安全を確認し、必要なら抱っこや短い声かけで安心させて構いません。
家庭で続けるのが負担になっている場合は、落ち着いたあと布団へ戻す、背中をなでる、声かけ中心へ少しずつ変えるなど、親子双方に無理の少ない方法を探してください。
夜泣きで病院へ相談したほうがよいのはどんなときですか?
強いいびきを頻繁にかく、眠っている間に呼吸が止まったように見える、苦しそうに呼吸する、発熱や嘔吐がある、顔色が悪い、ぐったりしている、明らかな痛みがありそうといった場合は、通常の夜泣きだけと判断せず医療機関への相談を検討してください。
— 東雲 朝陽(四季と暮らしの物語ライター|行動観察エッセイスト|生活文化アナリスト)


