「夜泣きはいつから?」への答えは、生後4〜6カ月ごろが一つの目安です。ただし開始時期にも終わる時期にも大きな個人差があります。
昨日までは比較的よく眠っていたのに、ある日を境に夜中に何度も目を覚まして泣くようになると、「これが夜泣き?」「生後3カ月では早すぎる?」「いったいいつまで続くの?」と不安になるものです。
この記事では、株式会社エムティーアイが2014年12月1日〜2015年1月15日に『ルナルナ ファミリー』利用者1,404名を対象として行った調査に加え、こども家庭庁や小児科・医療専門家による情報を踏まえ、夜泣きがいつから始まり、いつごろ落ち着くのかを月齢ごとに整理します。
先に大切なことを一つお伝えすると、「生後○カ月なら夜泣き」「○歳なら異常」という一本の境界線はありません。
赤ちゃんの夜の泣き方は、月齢だけでなく、空腹や体調、睡眠リズム、発達段階などを合わせて見ることが大切です。
- 夜泣きはいつから始まる?4〜6カ月が一つの目安
- 生後2〜3カ月の夜泣きは早い?新生児の泣きとの違い
- 夜泣きが増えやすいのは何カ月?4〜6カ月の数字をどう見る?
- 夜泣きはいつまで続く?13〜18カ月で落ち着いた回答が最多
- 2015年の夜泣き調査は今も参考になる?数字の限界も知っておこう
- 夜泣きが始まったらどうする?まず確認したいこと
- 夜泣きがつらいときは「赤ちゃんを寝かせる」だけを目標にしない
- 泣きやまないときに避けたいことは?安全を最優先にする
- 夜泣きで受診を考えるのはどんなとき?
- 私が考える「夜泣きはいつから?」で本当に知りたいこと
- まとめ|夜泣きは4〜6カ月が一つの目安でも開始時期には幅がある
- よくある質問
- 参考にした情報について
夜泣きはいつから始まる?4〜6カ月が一つの目安
夜泣きは、一般に生後4〜6カ月前後から目立ち始めるケースがありますが、始まる月齢にはかなり幅があります。
参考になる数字の一つが、株式会社エムティーアイが2015年3月18日に公表した『ルナルナ』ユーザーアンケート「みんなの声 Vol.20」です。
この調査は2014年12月1日〜2015年1月15日に、『ルナルナ ファミリー』サイト内で育児中のユーザー1,404名を対象に実施されました。
夜泣きが始まった月齢は、次のような結果でした。
- 4〜6カ月:35.3%
- 0〜3カ月:29.7%
- 最も早い回答:生後0カ月
- 最も遅い回答:生後28カ月(2歳4カ月)
- 平均開始月齢:生後6カ月
最も多かったのは4〜6カ月ですが、0〜3カ月も約3割あります。
つまり、「4カ月で始まったから早い」「6カ月なのに夜泣きがないからおかしい」と、月齢だけで判断する必要はありません。
この調査がむしろ教えてくれるのは、夜泣きの開始時期にはかなり大きな幅があるということです。
ただし、ここには一つ注意点があります。
この調査では、回答者自身が「夜泣き」と認識した時期を尋ねています。
一方、医療・育児情報では、新生児期の夜間の泣きと、理由がすぐには分からない一般的な意味での「夜泣き」を区別して説明することがあります。
そのため、調査で「0〜3カ月から夜泣きが始まった」と答えた29.7%を、そのまま「医学的に典型的な夜泣きが0〜3カ月から始まる割合」と読むのは適切ではありません。
ここは、数字を読むうえでとても重要なポイントです。
アンケートが示しているのは保護者が夜泣きと感じた時期であり、医学的な診断基準を示した統計ではないからです。
生後2〜3カ月の夜泣きは早い?新生児の泣きとの違い
生後2〜3カ月の赤ちゃんが夜中に何度も泣くことはあります。
ただし、夜に泣くことすべてを「夜泣き」と呼ぶわけではありません。
新生児期から生後数カ月は、昼夜の睡眠リズムがまだ発達の途中です。
授乳の間隔も短いため、夜中に空腹になって起きたり、おむつや室温などの不快感で泣いたりすることがあります。
そのため、生後0〜3カ月ごろに夜中の泣きが増えたときは、まず次のような原因がないか確認します。
- 授乳から時間が空いていないか
- おむつが汚れていないか
- 暑すぎたり寒すぎたりしないか
- 衣類や寝具が不快ではないか
- 発熱や嘔吐など体調の変化がないか
明らかな原因があり、それを取り除くことで落ち着くのであれば、いわゆる「理由のよく分からない夜泣き」とは性質が異なります。
一方、生後数カ月を過ぎて睡眠と覚醒のリズムが変化してくると、これまで眠っていた時間に突然目を覚ましたり、はっきりした理由が見当たらないのに泣いたりすることがあります。
ここで覚えておきたいのは、「何カ月からなら正式な夜泣き」という厳密な境界があるわけではないことです。
夜泣きという言葉自体、病名のように一つの検査や数値で決めるものではありません。
だからこそ、生後3カ月で夜中に泣くからといって、「うちの子は早すぎるのでは」と焦る必要はありません。
まず月齢とともに、泣く時間、授乳との関係、体調、これまでの睡眠との変化を見ることが大切です。
わたしは、この「月齢ではなく変化を見る」という考え方を知っているだけでも、夜中の不安は少し整理しやすくなると思っています。
赤ちゃんの眠りは時計の針のように一斉には進まず、一人ひとり違う速さで昼と夜を覚えていくからです。
夜泣きが増えやすいのは何カ月?4〜6カ月の数字をどう見る?
「夜泣きは何カ月ごろが多いの?」と気になる人にとって、2014〜2015年に実施された『ルナルナ ファミリー』調査の4〜6カ月35.3%という数字は一つの参考になります。
ただし、これは「4〜6カ月になれば35.3%の赤ちゃんが必ず夜泣きする」という意味ではありません。
あくまでも調査に回答した育児中のユーザーが、自分の子どもの夜泣きが始まった時期として答えた割合です。
赤ちゃんは成長するにつれ、睡眠と覚醒のリズムも変化していきます。
日本小児科学会の学会誌にも、乳児期の睡眠覚醒リズムの発達を扱った研究があり、生後3〜4カ月という時期が睡眠リズムの発達を見るうえで重要であることが研究されています。
だからといって、「4カ月になったら夜泣きが起きる」という単純な因果関係ではありません。
ここを結び付けすぎないことが、正確な情報としては重要です。
たとえば、よく出かけた日や多くの人に会った日の夜に起きる回数が増え、「昼間に刺激が多かったからだ」と感じる家庭もあるでしょう。
しかし、一晩の出来事だけから原因を断定することはできません。
赤ちゃんの睡眠は、発達、空腹、環境、体調、日々のリズムなど複数の要素が重なります。
「昨日こうしたから夜泣きした」と毎晩原因探しをしすぎないことも大切です。
育児では、答えが一つに決まらない出来事ほど、大人は自分の行動を採点したくなります。
けれど、夜泣きは「寝かせ方に失敗した点数表」ではありません。
いつも通り過ごしていても何度も起きる夜はありますし、特別なことをしなくてもよく眠る夜もあります。
夜泣きはいつまで続く?13〜18カ月で落ち着いた回答が最多
「夜泣きはいつから?」を調べたあと、多くの人が気になるのが「いつまで続くのか」です。
2014〜2015年の『ルナルナ ファミリー』調査では、夜泣きがおさまった月齢として最も多かったのは13〜18カ月の31.5%でした。
続いて10〜12カ月が24.4%です。
調査では、
- 13〜18カ月:31.5%
- 10〜12カ月:24.4%
- 最も早い回答:生後1カ月
- 最も遅い回答:4歳
- 平均終了月齢:生後13カ月
という結果が報告されています。
この数字から分かるのは、1歳前後から1歳半ごろに落ち着いた家庭が比較的多かった一方、かなり早くおさまる子も、長く続く子もいたということです。
なお、元のエムティーアイ資料では、「平均すると夜泣きの期間は約6カ月」と説明されています。
ここは数字の読み方に注意が必要です。
同じ資料には平均開始月齢が生後6カ月、平均終了月齢が生後13カ月と記載されていますが、単純に13から6を引けば7カ月です。
さらに、集団全体の「平均開始月齢」と「平均終了月齢」の差を取っただけでは、個々の子どもの「夜泣き継続期間の平均」と同じ数字になるとは限りません。
そのためこの記事では、「平均開始6カ月、平均終了13カ月だから夜泣きは平均○カ月続く」と独自に計算することはしません。
元資料が「約6カ月」と報告している事実は紹介しつつ、夜泣きの期間そのものには大きな個人差があると読むのが適切でしょう。
これは古いアンケートを現在読むときにも大切な姿勢です。
平均値は便利ですが、それだけで目の前の赤ちゃんの「終了予定日」を予測することはできません。
2015年の夜泣き調査は今も参考になる?数字の限界も知っておこう
夜泣きの開始・終了時期について具体的な数字を示した『ルナルナ ファミリー』調査は参考になりますが、2014〜2015年に行われたアンケートであることは忘れないようにしたいところです。
2026年現在から見ると、調査実施から10年以上が経過しています。
また、対象は日本の乳幼児全体から無作為に抽出した集団ではなく、『ルナルナ ファミリー』サイトを利用していた育児中のユーザー1,404名です。
つまり、この調査結果を日本のすべての赤ちゃんにそのまま当てはめることはできません。
さらに、「夜泣きが始まった月齢」は医師が診察して判定したものではなく、利用者の回答です。
「新生児が夜に泣いたこと」を夜泣きに含めた人と、「理由が分からず夜中に何度も泣く状態」だけを夜泣きと考えた人が混在している可能性もあります。
では、このアンケートは役に立たないのでしょうか。
わたしは、そうは思いません。
医学的な基準として読むのではなく、「実際の家庭が夜泣きをいつごろ経験したと感じていたのか」を見る生活実態の資料として使えば、十分意味があります。
たとえば、開始時期が生後0カ月から2歳4カ月まで広がり、終了時期も生後1カ月から4歳まで回答があったことは、「夜泣きには個人差が大きい」という感覚を具体的な数字として見せてくれます。
一方、赤ちゃんを安全に寝かせる方法や、泣きやまないときの安全な対応などは、現在の公的機関や小児医療の情報を優先すべきです。
古い調査は「傾向を見る資料」、現在の公的情報は「安全を判断する資料」。
この二つを分けて読むことが、検索情報とうまく付き合うコツだとわたしは考えています。
夜泣きが始まったらどうする?まず確認したいこと
夜泣きが始まったと感じたときは、すぐに特別な寝かしつけ方法を探すより、まず赤ちゃんの体調や環境に明らかな原因がないかを確認します。
おむつ、空腹、室温、衣類、発熱、吐き戻しなどを確認し、問題がなければ抱っこや声かけなど、その子が安心しやすい方法を試してみます。
こども家庭庁も、赤ちゃんの泣きへの対処について「すべての赤ちゃんに一番よい方法」があるわけではなく、それぞれに合う方法を試すことを案内しています。
泣きやまないからといって、抱っこの仕方や育児そのものが間違っているとは限りません。
『ルナルナ ファミリー』調査では、夜泣きへの対応として効果的だったと回答された方法の上位は、
- 抱っこする:72.5%
- おっぱい・ミルクを与える:67.3%
- 話しかける:28.2%
- 一度起きて遊ぶ:16.7%
- 音や音楽を聞かせる:10.8%
などでした。
ただし、これは「利用者が自分の家庭で効果的だったと感じた方法」のアンケート結果です。
医学的に全家庭へ同じ方法を推奨するランキングではありません。
特に授乳や昼寝、寝かしつけ方は月齢や発達によって事情が異なるため、数字だけを見て「これをすれば寝る」と考えないようにしましょう。
また、寝かせる環境には安全面も欠かせません。
こども家庭庁は、1歳になるまでは基本的にあおむけで寝かせ、身体が沈み込まない硬めで平坦な寝具を使い、赤ちゃんの寝床にはぬいぐるみやタオルなどを置かないことなどを案内しています。
泣きやまないと抱いたまま大人も強い眠気を感じることがあります。
そんな夜ほど、「何とか寝かせること」だけではなく、安全に寝かせることも同じくらい大切にしてください。
夜泣きがつらいときは「赤ちゃんを寝かせる」だけを目標にしない
夜泣きについて検索している人が本当に困っていることは、「何カ月から始まるか」だけではないと思います。
2014〜2015年の『ルナルナ ファミリー』調査では、夜泣きを「つらいと感じた経験がある」と答えた人は58.6%でした。
つらい理由の上位は、
- 睡眠時間が取れない:77.5%
- 泣いている理由が分からない:60.5%
- いつ夜泣きがおさまるか分からない:50.5%
でした。
この数字を見ると、夜泣きの問題には二つの側面があることが分かります。
一つは、赤ちゃんがなぜ起きるのかという睡眠の問題。
もう一つは、対応する大人が眠れないという生活の問題です。
ここを分けて考えることは、とても大切です。
「赤ちゃんを一晩中起きないようにする」ことは、大人の努力だけでは実現できない場合があります。
けれど、「誰がどの時間帯を担当するか」「翌日の家事を減らせないか」「周囲に頼れる時間を作れないか」という負担の調整は、家庭によって工夫できる余地があります。
わたしが保育園で保護者向けの文章を書いていたころも、睡眠に関する悩みには「子どもの問題」と「大人が限界に近づいている問題」が重なっていることが少なくありませんでした。
夜泣きの情報を集めるときは、寝かしつけ方ばかり探してしまいがちです。
でも、親が休む方法を考えることも夜泣き対策の一部です。
これは、開始月齢や終了月齢の数字だけを追っていると見えにくい、もう一つの重要な視点だと思います。
泣きやまないときに避けたいことは?安全を最優先にする
赤ちゃんが何をしても泣きやまない夜はあります。
こども家庭庁は、赤ちゃんを泣きやませるために激しく揺さぶったり、口をふさいだりしてはいけないと明確に注意しています。
あやしても授乳しても泣きやまず、大人自身が強いイライラを感じそうになったときは、赤ちゃんを安全な場所に寝かせ、いったんその場を離れて気持ちを整え、少ししたら戻って様子を確認する方法も示されています。
ここで大切なのは、「泣いているのに離れてはいけない」と自分を追い詰めすぎないことです。
もちろん長時間放置するという意味ではありません。
安全を確保し、大人が冷静さを取り戻すための短い時間を作るという考え方です。
夜中、泣き声が続くと時間の感覚まで変わります。
数分が何十分にも感じられ、「早く泣きやませなければ」という気持ちばかりが大きくなることがあります。
そんなときほど、眠らせる速さより安全を優先してください。
夜泣きは大人の忍耐力を競う出来事ではありません。
助けを借りることも、いったん赤ちゃんを安全な場所へ置くことも、きちんと育児の一部です。
夜泣きで受診を考えるのはどんなとき?
理由がすぐ分からない夜泣きそのものは珍しくありません。
しかし、いつもと明らかに様子が違う場合まで「ただの夜泣き」と決めつけないことが大切です。
特に次のような変化があるときは、体調不良の可能性も考えます。
- 発熱がある
- 嘔吐など別の症状がある
- 呼吸の様子がいつもと違う
- ぐったりしている
- 飲み方や食欲が明らかに落ちている
- 強い痛みを疑うような泣き方をする
- 普段とは明らかに異なる状態が続く
こども家庭庁も、泣きやまないうえに発熱や嘔吐などがある場合や、保護者が心配に感じる場合には、医師へ相談するよう案内しています。
大切なのは、「生後○カ月だから夜泣きに違いない」と月齢だけで決めないことです。
赤ちゃんを毎日見ている大人だからこそ気付く、「いつもと違う」という変化があります。
検索結果より先に、その違和感を大切にしてください。
なお、幼児期以降に睡眠中突然激しく泣き叫ぶ状態では、乳児期の一般的な夜泣きとは別の睡眠現象が関係していることもあります。
頻繁に繰り返す、けがの危険がある、日中の生活にも影響しているなど心配な場合は、小児科などへ相談すると安心です。
私が考える「夜泣きはいつから?」で本当に知りたいこと
ここからは、資料を読み比べたうえでのわたしの考察です。
「夜泣きはいつから?」と検索するとき、本当に知りたいのは生後4カ月なのか、生後6カ月なのかという数字だけではないのではないでしょうか。
その奥にはきっと、
「今のわが子は普通の範囲なのだろうか」
という問いがあります。
だから、同じ月齢の赤ちゃんの情報を何件も読みたくなります。
3カ月で起き始めた人。
6カ月で突然増えた人。
1歳になっても続いている人。
似た家庭を見つけた瞬間、少しだけ安心できることもあるでしょう。
2014〜2015年の『ルナルナ ファミリー』調査では、最多は4〜6カ月でしたが、0〜3カ月という回答も29.7%ありました。
始まった最も遅い回答は2歳4カ月で、終了時期にも生後1カ月から4歳まで幅があります。
わたしがこの数字から最も強く感じるのは、「平均6カ月」という中心値よりも、端から端までの幅の大きさです。
育児では平均値が安心材料になる反面、ときに苦しさの原因にもなります。
「平均より遅い」
「みんなはもう終わっている」
「同じ月齢なのに朝まで寝ている」
そう思い始めると、統計が目安ではなく採点表になってしまうからです。
けれど、このアンケート自体が示しているように、始まる時期も終わる時期もそろっていません。
しかも回答者が何を「夜泣き」と認識したかも完全には同じではないでしょう。
だから、平均との差より、赤ちゃん自身の変化を見る。
これが夜泣きの数字とのいちばん穏やかな付き合い方だと、わたしは考えます。
もう一つ見落としたくないのが、2015年のアンケートを2026年にどう使うかです。
10年以上前のアンケートを「最新データ」のように扱うことはできません。
利用者層にも偏りがありますし、医学的な診断を目的とした調査でもありません。
一方で、1,404名の育児中ユーザーがどの時期に夜泣きを経験したと感じたのかという記録には、今読んでも生活実感としての価値があります。
古い数字だから捨てる。
数字があるから正解だと思う。
そのどちらでもなく、何を調べた数字なのかを見て使うことが大切です。
そして、現在の安全対策については、こども家庭庁や日本小児科学会などの新しい情報を優先する。
こうして情報の役割を分ければ、古いアンケートも無理なく活用できます。
夜泣きの時期は、夜そのものが長くなったように感じます。
時計が午前3時を指しているだけなのに、朝まで何キロも歩かなければならないような感覚になる夜もあるでしょう。
そんなときに、「今だけだから楽しんで」と無理に前向きになる必要はありません。
つらい夜は、つらいものです。
まず赤ちゃんの安全と体調を確認する。
大人も休める方法を考える。
一人で抱えられないときは周囲や専門家を頼る。
そして、平均値を「この月齢まで耐えなければならない期限」にしないこと。
夜泣きについて本当に必要なのは、終わる日を言い当てる予言ではなく、今夜を少し安全に越えるための情報なのかもしれません。
まとめ|夜泣きは4〜6カ月が一つの目安でも開始時期には幅がある
夜泣きがいつから始まるかに、すべての赤ちゃんへ当てはまる決まった月齢はありません。
2014年12月〜2015年1月に『ルナルナ ファミリー』利用者1,404名を対象として行われた調査では、4〜6カ月から始まったという回答が35.3%で最多でした。
0〜3カ月も29.7%あり、平均開始月齢は生後6カ月と報告されています。
一方、夜泣きがおさまった時期は13〜18カ月が31.5%で最多、平均終了月齢は生後13カ月でした。
ただし、この数字は利用者アンケートであり、日本のすべての赤ちゃんに当てはまる医学的基準ではありません。
また、新生児期から生後数カ月の夜中の泣きには、空腹や昼夜リズムの未発達などによるものも含まれます。
「夜に泣く=すべて夜泣き」と考えるのではなく、月齢、授乳、環境、体調、これまでの睡眠との違いを合わせて見ることが大切です。
そして、夜泣き対策で最も忘れてはいけないのは安全です。
泣きやまないときにも激しく揺さぶらず、赤ちゃんを安全な寝床へ寝かせます。
発熱、嘔吐、呼吸の異常、ぐったりしているなど、いつもの夜泣きと違う様子がある場合は医療機関への相談を検討してください。
夜泣きの平均値は、未来を決める期限ではありません。
赤ちゃんの眠り方は一人ひとり違います。
数字を目安として知りながら、目の前の赤ちゃんの変化を見ていくこと。
それが「夜泣きはいつから?」という疑問への、いちばん現実に近い答えだとわたしは思います。
よくある質問
夜泣きは生後何カ月から始まることが多い?
一つの目安は生後4〜6カ月ごろです。2014〜2015年の『ルナルナ ファミリー』1,404名調査では、4〜6カ月開始が35.3%で最多、0〜3カ月も29.7%あり、平均開始月齢は生後6カ月でした。
ただし利用者アンケートであり、医学的に「生後4カ月から夜泣き」と決める基準ではありません。
生後2〜3カ月で夜中に泣くのも夜泣き?
夜中に泣くこと自体は珍しくありません。ただし新生児期から生後数カ月は、空腹やおむつ、未発達な昼夜リズムなどで起きることも多く、一般にいう「理由がはっきりしない夜泣き」と区別して考える場合があります。
月齢だけでなく、授乳や体調、環境を確認してください。
夜泣きはいつまで続く?
個人差があります。2014〜2015年の『ルナルナ ファミリー』調査では、13〜18カ月でおさまったという回答が31.5%で最も多く、平均終了月齢は生後13カ月でした。
ただし早く終わった回答から数歳まで続いた回答まであり、特定の月齢になれば必ず終了するわけではありません。
参考にした情報について
この記事では、株式会社エムティーアイが2015年3月18日に公表した『ルナルナ』ユーザーアンケート「みんなの声 Vol.20」の「乳幼児の夜泣きについて」の調査結果を、開始・終了時期を知るための参考資料として使用しました。
同調査は2014年12月1日〜2015年1月15日に『ルナルナ ファミリー』サイト内で行われ、育児中のユーザー1,404名が回答しています。開始4〜6カ月35.3%、0〜3カ月29.7%、平均開始月齢6カ月、終了13〜18カ月31.5%、平均終了月齢13カ月などの数字はいずれもこの調査に基づきます。
ただし、これは10年以上前に特定サービスの利用者を対象として行われたアンケートであり、日本の乳幼児全体を代表する医学的調査ではありません。また、各回答者が「夜泣き」を同一の定義で判断していたとは限らないため、数字は開始・終了時期の目安として紹介しています。
現在の安全面については、こども家庭庁による「赤ちゃんが泣きやまない」への対応、安全な睡眠環境、SIDSや睡眠中の窒息事故を防ぐための情報、日本小児科学会が示している乳児の安全な睡眠環境に関する見解などを確認しています。
1歳未満の赤ちゃんは、原則としてあおむけに寝かせ、硬めで平坦な寝具を用い、顔の周囲にぬいぐるみやタオルなどを置かないことが現在の安全上の基本です。
また、赤ちゃんが泣きやまなくても激しく揺さぶらず、大人が強いイライラを感じた場合は赤ちゃんを安全な場所に寝かせ、短時間その場を離れて気持ちを整えたうえで再び様子を確認するという考え方も公的に案内されています。
発熱や嘔吐、呼吸状態の変化、ぐったりしているなど普段とは異なる様子がある場合や、保護者が心配に感じる場合は、夜泣きと自己判断せず、かかりつけの小児科や地域の保健師・助産師などへの相談を検討してください。
— 東雲 朝陽

